泊いゆまち/泊(沖縄)

「あした朝、時間あるでしょ?行きたかった所があるの。仕事行く前に付き合って」タクシーで向かった先は泊港奥にある「泊いゆまち」。その日水揚げされた新鮮な魚介類を販売する鮮魚店が集まる市場(?)です。
店舗数は二十数店舗とそれほど大きい市場ではありませんが、特筆すべきはその価格設定。
山盛りの刺身が数百円から販売されており、生魚大好き人間にとっては心躍る瞬間です。観光地の市場は市場と言いつつ観光客向けであることが殆どで、そこらへんのスーパーで買うのと大差ないどころが割高ですらあるのですが、当市場の値付けの安さは異例を通り越して異常です。
奥にはガラス張りの解体室があり、揚がったばかりの魚たちがバンバカバンバカ処理されており、その新鮮さは折り紙付き。
コチラの食堂は朝丼と称し6〜11時限定で「茶漬け丼」が380円、「海鮮卵かけご飯(お椀付き)」が480円とミラクル。加えて「ひとり1品注文すれば、他店からの持ち込みOK」と気前が良い。
お言葉に甘えて朝丼ふたつを注文した後、他の卸売業者から刺身用赤海老と刺身の盛り合わせを購入し持ち込ませて頂く。赤海老は極太のものが6本で1,200円に刺身の盛り合わせは500円と発狂価格。
朝丼も持ち込んだ海産物もほっぺたが落ちる程の絶品というわけではありませんが、この価格を前にすれば満足しない人などいないことでしょう。
朝から美女と山盛りの刺身で腹を満たす。幸せとはこういうことである。
海産物だけでなく、お野菜や果物も売られています。いずれも東京の一般的なスーパーの半額程度という印象。
斬新なのは卵の自動販売機。10コ180円と普通よりも少し安い程度であり、海産物や青果に比べると高めの価格設定に思えますが、昔ながらの養鶏場の新鮮な卵をこの価格で手に入れられるのはむしろ割安と言って良いでしょう。ボタンを押してから出てくるまで30秒近くかかるので、もしや人力?というドキドキ感が笑える。


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