南インドキッチン 虎ノ門ヒルズ店

虎ノ門ヒルズ界隈の高層ビルに囲まれた南インド料理屋「南インドキッチン 虎ノ門ヒルズ店」。メディアによっては「ニラー南インド料理 虎ノ門ヒルズ店」と記されてあったり「インドカレーさくら」と記されてあったりと、正式名称を私は存じ上げません。
勤め人が殆どのエリアの土日に訪れたためかガラガラでした。欧米系のゲストが目立ちましたが、おそらく近隣の外資系企業に勤める赴任者ファミリーでしょう。
ランチにはミニサラダが付きます。これはまあ、ランチのミニサラダといった味わいであり、ドレッシングの味覚も人工的です。
私はドーサランチセットを注文。画角に収まりきらない程のサイズ感であり、原宿のクレープの3倍ほどの面積があります。生地は米や豆をペースト状にしたものを発酵させて焼き上げたもののようで、まるでバズーカ砲です。
いわゆる「マサラ・ドーサ」と呼ばれる料理であり、中にはスパイスと玉ねぎで炒めたジャガイモが。生地全体にギッチギチに詰まっているというわけではなく、中央部にポンっと置かれているイメージです。
カレーも付きます。このあたりの料理のしきたりを全く存じ上げないのですが、先ほどの生地を適当な大きさに千切ってカレーにディップさせて食べる、でいいのかな。日替わりカレーはシーフード主体で穏やかな味わいです。
こちらはサンバル。豆や野菜がたっぷり入ったスープであり優しい味わい。カレーというよりも味噌汁的なポジションのような気がします。
このタレは何だろう。ココナッツの風味が強く、どこかコッテリとした乳脂肪のようなニュアンスも感じられます。先の生地に塗って食べると、それこそリッチな風味のクレープのよう。
「マトン・ビリヤニ」も注文し連れとシェア。米一合近くはありそうなほどのボリューム感。いわゆるバスマティライスが用いられているのか、パラリとした食感に豊かな香りが特長的。パンチのある羊肉の風味も相俟って、バクバクバクバクと食べる手が止まりません。
これはカレーなのかな、スープなのかな。そもそもインド料理店で「カレー」という概念を定義すること自体、間違った姿勢なのかもしれません。学生時代にインドを旅行した際、毎食毎食カレーで流石に飽きたので、マクドナルドに入ったらハンバーガーまでカレー味だったことを思い出しました。
これは知ってるぞ、「ライタ」だ。いわゆるインド風ヨーグルトサラダであり、フレッシュな野菜とヨーグルトの酸味、クミンの香りが良く合います。さっぱりとした味覚でお口直しにピッタリです。
以上、ランチセットがいずれも千円強といったところ。ボリュームたっぷりで本場感もあり(たぶん)、この刺激的な食体験を楽しんでこの支払金額はリーズナブル。ディナーは単品料理が充実しており、またドリンクが全品25%オフと雑な値引きを行っているので、スパイシーなツマミを片手に飲みに来るのも楽しそう。

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