【2024年1月最新】新興エアライン・スターラックス航空ならびにダナン・ホイアンの現在

前年同様、年末年始はベトナムで過ごしました。今回の訪問地はダナンとホイアン。ベトナム航空やベトジェットエアが日本から直行便を飛ばしているのですが、せっかくなので新興の航空会社「スターラックス航空(星宇航空、Starlux Airlines)」を利用してみることに。

<スターラックス航空>
スターラックス航空は台湾をベースとするので、東京から台北へはJALのマイルを使い切るべく日本航空で向かいます。最近のJALはサービスの劣化が甚だしく縁を切ることを決意したので、ファーストクラスラウンジで食べる鮨はこれが最後になることでしょう。ちなみにジョンロブの靴磨きサービスが数年ぶりに復活していましたが時既におすし。
閑話休題、スターラックス航空の本拠地は台北の桃園空港です。「台湾のエミレーツ航空を目指す」と主張しているものの使用するターミナルは多くのLCCが入居するT1。もちろん桃園空港は制限区域内でターミナル1と2が繋がっているので楽しさは変わりません。
さて、そのスターラックス航空について簡単にご紹介。台湾の「長栄集団(エバーグリーン)」創業者の後妻の子として生まれたムッシュ張国煒が、お家騒動でエバーグループを追われたのち、2018年に旗揚げした新興のエアラインです。当時は台湾メディアが「王子の復讐」として書き立てましたが、彼自身は「私はプリンスではなくキング」と宣言するなど世論を煽る煽る。ちなみに彼自身もパイロットの資格を持ち、エバー航空時代にCAと恋に落ち勝手に結婚して実家から勘当されるなどマンガのような人生を送っています。
スターラックスの機材は今のところ全てエアバス。たくさん発注しているのでフランス政府から叙勲されているほどです。加えてフェリーフライト(新造機の納入フライト)は張国煒自らが操縦するなど超クール。従業員もかなりの数がエバー航空から移籍しており、古巣における人望の厚さが見て取れます。
路線は桃園をベースに世界中に飛ばし始めており、とりわけ日本路線が充実しています。桃園ー熊本など明らかにTSMCを意識した路線も設けられており、今後の動向が見逃せません。しばらくは円安と原油高により欧米への旅行は精神的に厳しいものがあるので、私の当面の旅行計画はスターラックス航空を主軸にアジア全域を楽しんで行こうと思います。

<ダナン>
ダナンに話を戻しましょう。ダナンは世界的に有名なビーチリゾートの割に空港はコンパクトであり、イミグレを済ますと既に預入荷物がターンテーブル上に回っているレベルです。Grabのピックアップポイントも税関を出てすぐであり、旅行者にとって非常に使い勝手の良い空港と言えるでしょう。
さて、ダナンにつき、これは大変に素晴らしいリゾートですねえ。白砂のビーチが延々と続き、それに接するリゾートホテルの完成度は非常に高い(後述)。バカみたいに物価が高くホームレスだらけで治安の悪いワイキキなどを有難がる日本人は完全に情弱と言えるでしょう。
もちろんダウンタウンを訪れれば絵に描いたようなアジアが広がっており、そのコントラストが旅行者魂をくすぐります。「五行山」のようにベトナムトップクラスの観光スポットもあるし、日本からのアクセスがもう少し良くなれば大ブレイク間違いなしの渡航先だと思うのだけれど。

<ホイアン>
ホイアンはダナンの南方30キロにある世界遺産の街。伝統工芸品であるランタンを掲げて毎日お祭り騒ぎのパリピタウンです。朱印船貿易を通じて江戸幕府との繋がりも深く、日本人が建てた「来遠橋(日本橋)」が2万ドン札に印刷されているほどです。
夕暮れ時からは町中が渋谷スクランブル交差点のような有様となるので、歩行者天国が始まる15時ぐらいに街に到着し、ブラブラと観光しつつ早めの夕食を摂り、食後にランタンを愛でながら夜のお散歩を楽しむと良いでしょう。宿泊施設も充実していますが、普通の旅行者であればダナンからの日帰りが無難です。東京から横浜へ遊びに行く感覚。

<ホテル・飲食店>

細かな観光スポットの紹介はガイドブックに譲るとして、ここから先は私が実際に利用したホテルやレストランをご紹介。とにかく物価が安いので、普通の日本人であればレストランでの支払金額などは全く気にする必要は無いでしょう。

■Hyatt Regency Danang Resort and Spa/ダナン
https://www.takemachelin.com/2024/01/danang.html
ビーチと接する長さ(?)としてはダナン最大級を誇るメガリゾート(写真は公式ウェブサイトより)。素晴らしいリゾートで、同じリージェンシーでもバリのそれは名護市役所のように朽ちかけているため、そのセンスの違いは歴然。オススメです。

■MADAME LAN(マダム ラン)/ダナン
ダナンの観光客にとってトップクラスに馴染み深いレストラン。そこそこ飲み食いしてお会計はひとりあたり2千円ほど。東京の物価からすれば信じがたい費用対効果であり、大大大大大満足のランチでした。もちろんそれぞれの料理につき専門店と比べれば見劣りする部分もあるかもしれませんが、予約不要の大箱で通し営業、かつ、ベトナムじゅうの名物料理が取りそろえられていることを考えれば観光客歓喜のレストランと言えるでしょう。初めてのダナンの際は是非どうぞ。オススメです。

■Morning Glory Original/ホイアン
https://www.takemachelin.com/2024/01/glory.html
ホイアンでトップクラスの人気を誇るレストラン。軽く飲んでお会計はひとりあたり1,500円ほど。円安インフレなんのそのといった支払金額であり、ド観光地でこの価格設定は非常に良心的と言えるでしょう。ホイアンを訪れた際は是非どうぞ。

■Hoi An Roastery Espresso & Coffee House/ホイアン
https://tabelog.com/vietnam/A8103/A810301/81000394/
ホイアンでコーヒーと言えばココ。ベトナム産のコーヒー豆とその文化を広めることをミッションに据えた意識高い系コーヒーショップ。味も抜群で、練乳抜きのアイスコーヒーのパンチある味わいは後を引く美味しさ。街歩きの合間に是非どうぞ。

■CIP Orchid Lounge 2/ダナン国際空港
今回はエアライン専用のラウンジを使用することができないため、クレカに付帯するサービス「プライオリティ・パス」で「CIP Orchid Lounge 2」を利用することにします。めちゃめちゃ広いというわけではありませんが、奥に長く動線が良いラウンジです。料理のラインナップはベトナムを中心にアジア各国料理が取りそろえられているという印象。プライオリティ・パスで入室できるラウンジとしてはトップクラスの品揃えでした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。