南北餃子館(南北水餃)/新竹(台湾)

台湾のシリコンバレー、新竹市を訪れる機会を得たのですが、日本語のレストラン情報はネット上に極めて乏しい。そんな時はグーグルマップとインスタであり、「南北餃子館(南北水餃)」という、なんとか人気のお店を探り当てました。便利な世の中である。
16時過ぎというヘンテコな時間に訪れたため、お客はまばら。我々はニコニコと愛想の良い日本人なので、店のじいさんが身振り手振りを交えながら、何かと世話を焼いてくれました。
メニューをグーグルレンズで翻訳しながら野菜を茹でた感じのものを注文。さっぱりとした青菜に濃いめのタレにカリカリに揚げた何かと合わせて食べ、異国情緒を感じさえる温野菜です。
スペシャリテの水餃子。皮は厚めでニラがたっぷり。すぐ隣のテーブルで店のオバチャンが手で包んでいる最中で臨場感は抜群です。
グーグルレンズによると「牛の小籠包」と翻訳されていたのですが、思っていたのと全然違うのがやって来ました。先ほどの餃子を牛のエキスで満ちたスープを食べるという試みです。美味しいのですが、さすがに先の餃子と味わいは同じなので飽きが来ました。
こちらは汁なしの混ぜそば的なひと品。豚肉とお野菜の麺が具材に組み込まれた料理なのですが、個人的にはたっぷりトッピングされた大根の漬物的な何かがクセになる美味しさ。ちなみに写真右上のお団子(魚のつみれ?)はオバチャンが「サービスサービスぅ!」と言ってトッピングしてくれたので、今後は彼女のことを新竹の葛城ミサトさんと呼ぶことにします。
〆は魯肉飯(ルーローハン)。言わずとしれた代表的な台湾料理であり、豚バラ肉を醤油や砂糖、八角などの香辛料で甘辛く煮込み、ご飯にのせたもの。 豚肉の脂身が甘く、醤油の旨味がしっかりと感じられ、日本人好きする味わいです。
以上の料理の総額が千円ほど。これはちょっと信じがたい費用対効果ですねえ。同時期に香港で餃子と麺を食べて2千円近くしたことを考えると、為替や物価って何だろう私は何も変わっていないと言うのに、と、色々考え込んでしまいました。

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