【2023年4月最新】完全に自由に観光できるようになった台湾・台北の現在

コロナ禍で海外に行けなかった分、ここの毎月のように海外へ出かけています。クアラルンプールに続いて今回は台北へ。台湾はコロナ対策が世界で最も成功した国のひとつであり、その成功ゆえ国境の開放も遅かったのですが、このたび(2023年3月)入国時の色んな検査や接種証明の提示、各種待機も全く不要となり、自由に観光できるようになりました。


<出国から入国、ホテルまでの移動>
毎度毎度グチばっかりで恐縮なのですが、JALの国際線ファーストクラスラウンジが相変わらず壊滅的です。QRコードから食事を注文しても生ハムの用意にすら1時間を要し、搭乗前にゆっくりしに来ているのに逆にイライラさせられます。他のゲストも同じように感じているように見え、そこかしこでスタッフにクレームを申し立てており、その対応のために工数が取られ結局サービスの提供も遅れてしまうという悪循環。これはだめかもわからんね。帰国後、手持ちのJAL株を全て売却しました。
松山機場からの入国につき、日本の「Visit Japan Webサービス」のようなややこしい仕組みはなく、機内で入国カードを記入し、入国管理官にパスポートと共に提示して終わりです。税関も申告すべきものが無ければそのままスルー。到着後十数分後に制限エリア外に出ることができました。何事においてもITが勝るとは限らないのだ。
東南アジアの配車サービスはGrabが主流ですが、台北はUberです。松山空港にも乗り入れてくれ、東京のタクシーの半額程度。加えて衛生的な人々であるため車はピッカピカなことが多く社内も清潔。もちろん運転技術も素晴らしいです。
初めてテスラに乗れたのも嬉しかった。乗り心地としてはアクアなど日本のEV車とそう変わりませんが、車全体がスマホというか何と言うか、これはもう車ではなくコンピューターであり、オモチャのようでもある。電源の都合さえつけば私も1台欲しいものです。


<街中の様子>
駅や空港などの公共エリア(?)にはマスク着用が義務であり、着用していないと係官に注意されます。私がうっかり無着用で改札を通過した際、駅員が事務所からわざわざ飛んで出て来てびっくりしました。
街中では屋外でも屋内でもマスク着用率は約8割と、東京よりもマスクをつけている人は多いです。また、顎マスクや鼻マスクといった中途半端なスタイルは少なく、するかしないかズバっと決めている方がほとんどのように見えました。
コミュニケーションツールとしては、みなLINEを使用しています。LINE Payのポスターもよく見かけるのですが、日本のアプリからだと使える場合と使えない場合があるようです。ちなみに台湾は日本と同じく微妙に現金社会なので、きちんと現金を持ち歩きましょう。なお、他国のように民間の両替商は少なく両替できる場は限られ(銀行や郵便局)、また両替の際にはパスポートの提示が求められるので、このあたりは色々と不便です。
国のトップは女性であり、また女性の社会進出が目覚ましい国です。というか、あまり女性かそういうジャンル分けに拘らない国民性のようで、同姓での結婚はもちろんOKで、トイレも「男」「女」「オールジェンダー」がセットで用意されているのが基本です。
マレーシアはK-POPが街を席巻していましたが、台湾はとにかく日本推しですね。街中に日本語が溢れ日本の企業が多数進出しており、カタコトの日本語を話せる人は老若男女問わずいくらでもいます。道の整備状況や清潔さも日本と変わらず、日本のクセの強い田舎で暮らすよりも台北での生活のほうがしっくりくるかもしれません。
ただしK-POPにつきツウィは別格で、何かの博物館では国のトップである蔡英文とツウィが同列で語られており、なるほど日本人にとっての大谷翔平のような存在なのかもしれません。ちなみに彼女は台北ではなく台南の出身で、先日お母さんのために約4億円のペントハウスを高雄に購入したとして話題となりました。これ豆な。


<ホテル>
ホテルは台北101に隣接する「Grand Hyatt Taipei(グランドハイアット台北、台北君悅大飯店)」に滞在しました。が、これが大失敗。私は国内外含めて数多あるハイアットを泊まり歩いてきましたが、当館はそこそこ値段が張る割に全くのワースト評価です。詳細は別記事にて


<飲食店>
 
細かな観光地の紹介は地球の歩き方に譲るとして、ここからは私がお邪魔した飲食店をご紹介。ミシュランに載るような、いわゆるファイン・ダイニングには一度も訪れておらず、予約が取れないなんてことのない気楽なお店ばかりです。


■明月湯包(ミンユエタンパオ)/信義安和
2001年創業の小籠包専門店。お腹いっぱい食べ手軽く飲んでお会計は2千円程度。日本で同等の料理を食べることを考えれば物凄まじい費用対効果であり、飛行機代を含めたとしても当店で食べたほうが安くつくでしょう。いや、それはないな、大げさに言い過ぎましたスミマセン。それほど素晴らしかったということです。詳細は別記事にて。


■海天香餃(hai tian siang jiao)/龍山寺
龍山寺駅から西へ歩いて5分ほどの場所にある「海天香餃(hai tian siang jiao)」。観光客はもちろん地元民にも大変な人気を誇るお店です。エビを主軸に置いた水餃子や雲吞を山ほど食べてお会計はひとりあたり800円ほど。何かの間違いではないかと思う価格設定です。味は東京の下手なホテルの点心よりも全然美味しく、これだから中華圏のローカルフード巡りはやめられない。龍山寺の観光の前後に是非どうぞ。オススメです。


■明福台菜海產/民権西路
路地裏の古ぼけた料理店ながらミシュラン1ツ星をサプライズ受賞し話題となった「明福台菜海產」。地下鉄の民権西路駅から歩いて7-8分の場所にあり、こんなお店が本当にミシュラン星付き?と驚く店構えです。ちなみに台湾芸人であるマダム渡辺満里奈はミシュラン云々以前に長年にわたって通い続けていたそうです。詳細は別記事にて。


■鼎元豆漿(ディンユァンドゥジャン)/中正記念堂
最初は「阜杭豆漿」という、台北でトップクラスに有名な豆漿屋に向かったのですが、冗談抜きで500人ぐらい並んでいたので諦めて中正記念堂駅近くの「鼎元豆漿(ディンユァンドゥジャン)」へ。

料理そのものは沖縄の「ゆし豆腐」を濃厚にしたような食べ物であり、塩気はもちろん干しエビの旨味などもきいており美味しい。ちなみに玉子入りは茶碗蒸しのような風味が感じられ、玉子ナシだとより大豆の風味が際立つという印象です。詳細は別記事にて。


■點水樓 懷寧店(ディエンシュイロウ)
台北において「鼎泰豊」に並んでトップクラスの人気を誇る「點水樓 懷寧店(ディエンシュイロウ)」。気軽な小籠包屋に比べると大変高価ですが、その繊細な味わいや豪華な食材を考えれば寧ろ割安に感じる程。

話題のトリュフ入り小籠包。極めて港区的な企画モノですが、食べてビックリきちんと美味しい。皮が薄く実に繊細で、皮を破ると大量の肉汁と必要にして充分なトリュフの香りが満ちてきます。これが5粒で千円かそこらというのは大変お値打ち。港区とか言ってすまんかった。詳細は別記事にて。


■Café (凱菲屋)/グランドハイアット台北
「Grand Hyatt Taipei(グランドハイアット台北、台北君悅大飯店)」のロビー階にあるレストラン。300席近くはあろう広い広い店内でひときわ目を引くのが点心コーナー。まるで何かの工場のように粛々と点心が生産されており、旅行者にとってはあげぽよな瞬間です。詳細は別記事にて。


■夏樹甜品(SummerTree Sweet)/迪化街
https://tabelog.com/taiwan/A5403/A540308/54001848/
台北の観光名所、歴史ある商店街「迪化街」の北にある杏仁スイーツの名店「夏樹甜品(SummerTree Sweet)」。簡素な机と椅子が並ぶレトロなお店であり、観光客はもちろん地元民にも人気のお店です。
いずれのスイーツも全て手作りで500円するかしないかという良心的なお店。人気はカキ氷に好きなトッピングをするスタイルで、こちらはタピオカとタロイモに杏仁豆腐を仕込んでもらいました。奥にあるのはタピオカミルク。いずれもあっさりとした味わいで身体にどこまでも優しい。


■思慕昔 本館(SMOOTHIE HOUSE)/永康街
カキ氷の街「永康街」の象徴となるカキ氷店「思慕昔 本館(SMOOTHIE HOUSE)」。軒先にめちゃんこ人が沸いているので長大な待ち時間を覚悟するのですが、みな立ち食いしているから混んでいるように見えるだけで、実際のところは数分の待ちで済みました。
マンゴーは旬ではなく冷凍モノということだったので、イチゴ主体のカキ氷にマンゴーがいくらかトッピングされるものをチョイス。1,200円ほどと、物量を考えれば東京で食べることを考えれば安く感じます。が、味そのものは単純で特に美味しくはありません。あくまで映えに振り切ったスイーツでした。
ちなみに当店のお向かいに「永康水果園」という青果店があり、そこで直売されているフレッシュジュースは安くて大変美味しいので地味にお勧めです。カキ氷なんかよりも余程レベルが高い。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。