阪神名物 いか焼き/梅田

大阪を代表するB級グルメと言えばタコ焼き・お好み焼き・串カツあたりであり、その次に控える名物と言えば「いか焼き」でしょう。いわゆる夏祭りの出店で売られているイカの丸焼き・姿焼きとは全く異なる食べ物で、小麦粉を出汁で溶いた後、イカと一緒に高温の鉄板を用いて上下から押し付けて一気に焼き上げる「粉モン」です。
元々はせんべい職人の賄い料理だったそうですが、阪神百貨店が「阪神名物 いか焼き」として売り出したことにより人気が爆発。一気に大阪B級グルメ界のスターダムにのしあがりました。現在は阪神百貨店の「スナックパーク」の一等地に行列を作り、1日で1万枚を売り上げる、単一SKUの販売数としては阪神百貨店トップクラスの大人気商品へと昇り詰めました。
「いか焼き」「ネギいか焼き」「デラバン」「和風デラ」の4種のフレーバーが用意されており、この日は「いか焼き」「ネギいか焼き」「デラバン」の3種を注文。すぐ近くのイートインスペースで頂きます。
「いか焼き」はごくごくシンプルな調理および調味であり、出汁の風味が支配的。思いのほかイカがゴロゴロと入っており、食感にリズムが生まれます。この1枚が税込187円は安すぎでしょう。
「ネギいか焼き」はベースが先の「いか焼き」で、その名の通りネギが加わります。ネギの青っぽい風味が美味しいですが、「いか焼き」本来の味を楽しむという意味ではプレーンバニラのほうが良いかもしれません。
こちらは「デラバン」。「いか焼き」と玉子を一緒に焼き上げたデラックス版です。ふんわりとした仕上がりでソースの味が強く、万人受けする味わいではありますが、もはや「いか焼き」とは別の料理かもしれません。
3枚食べて600円かそこら。スタバのナントカフラペチーノ1杯よりも安い。また、タコ焼きやお好み焼きと異なり家庭では表現できない料理なので(冷凍の通販はある)、出来立てのアツアツを食べたいのであれば是非スナックパークに足を運んでみましょう。タイミング良く「午後3時からのサク呑みセット」の時間帯に訪れることができれば、「いか焼き」2枚に生ビールがついて600円という奇跡のセットに巡り遭うことができます。一体、お得だ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。