グランド ハイアット クアラルンプール(Grand Hyatt Kuala Lumpur)

クアラルンプールのランドマーク的存在「ペトロナスツインタワー」すぐそばにある「グランド ハイアット クアラルンプール(Grand Hyatt Kuala Lumpur)」。クアラルンプールの中心の中心に位置し、仕事にも観光にもこれ以上ない立地です。
早朝に空港に到着し、そのまま当館までやってきたのでお部屋の用意はできていませんでした。「準備ができ次第メールで連絡する」とのことだったので、荷物を預けラウンジでひと休みしたのち町へと繰り出します。
「部屋の準備ができた」との連絡があったのでホテルに戻ると、ちょっとびっくりするぐらい広い部屋にご案内頂きました。何でも「Grand Suite」というお部屋だそうで、100平米以上はありそうです。
先ほどの写真はリビングルームであり、こちらはベッドルーム。とにかく広く、窓が大きい。これまで訪れたハイアットでは大阪ニセコが双璧をなすお部屋の広さでしたが、今回はそれらの上限値を悠々突破する形となりました。
ウェットエリアも余裕があり、もうここだけで貧乏なOLの独り暮らしの部屋よりも広いかもしれません。当然の如くベイシンはふたつ設置されており、バスタブは大きすぎていつまでたっても湯がたまりません。
バスタブとは別にシャワールームもあります。ちなみにアメニティはハイアットでおなじみの「BALMAIN」で統一されているのですが、小分けタイプでなくディスペンサータイプなので、持って帰りたい族にとっては下げポイントかもしれません。
トイレですら四畳半はあろうかという勢いです。ちなみにこのトイレだけでなくリビングエリア側にももうひとつ独立型のトイレが用意されており、ベッドはひとつなのにトイレが2つという運用です。
クローゼットは当然にウォークイン形式で広々。姿見もあり何とも使い勝手の良いクローゼットでした。
ミニバーも充実しており、ネスプレッソとお茶類は無料で楽しむことができます。ミネラルウォーターが山ほど用意されているのも嬉しい。
私はグローバリスト(ハイアットの最上級会員)様なので、ウェルカムメッセージとウェルカムフルーツにおやつもたくさん用意されていました。これに加え、クラブラウンジには山のようにフードが用意されており、仮に世界が終わったとしても我々だけは当館で生き延びることができるかもしれません。
共用施設に参りましょう。クラブラウンジにつき、18:00-20:00の間はカクテルタイムで、上級会員やクラブフロア宿泊者には軽食と酒類がふるまわれます。日本のホテルのクラブラウンジは何故か子連れが多くフードコート状態ですが、当館のゲストはビジネスユースが殆どであり、アメリカのパーティー文化を体現したかのような洗練された空気が流れていました。
飲み物につき、種類は多いものの格は一般的なクラブラウンジクオリティです。クアラルンプールは毎日が30℃超えなので、シャンパーニュでシュワっとしたかったのですが、炭酸系のアルコールはビールのみでした。
食事はクラブラウンジのカクテルタイムとしてはかなり充実しており、夕食の代用にも耐えることのできる質および量です。
デザート類も豊富なラインナップを誇り、となりのオッチャン3人グループは勝手にコース仕立てに食事を摂り、〆にしっかり全デザートをコンプリートしていました。
そうこうしているうちに日が暮れ、夜景が浮かび上がって来ました。正面にはクアラルンプールのランドマーク的存在「ペトロナスツインタワー」。ちなみにこのツインタワー、片方が日本製でもう片方が韓国製であり、韓国製が傾いてきたからそれを支えるためにブリッジを作ったという都市伝説があるのですが、実際の所どうなんでしょうか。シンガポールのマリーナベイサンズも傾いてきているそうで、ある意味では現代版のバベルの塔なのかもしれません。
2月だというのにクアラルンプールは連日の30℃超えであり、屋外プールも余裕で楽しめます。ただし利用客は少なめで、実際に水に浸かっているのは子供たちばかりであり、その他のリア充なゲストはプールサイドに設けられたベッドで本を読むなどリア充していました。
フィットネスセンターは中々の広さであり、マシンのラインナップも豊富です。有酸素運動も筋トレも対応できるでしょう。
ところで、これまで述べた通り当館は素晴らしいホテルなのですが、ロビーが39階にあって、どこへ行くにも一旦39階を経由しなければならないのが面倒ですね。ヘンな奴らをホテル内に出入りさせない工夫のひとつなのかもしれませんが、部屋から外に出るまで5分近くを要することもあり、Grabを待たせている場合などはヒヤヒヤしました。
朝食につき、クラブラウンジへのアクセス権があるゲストは選択肢が3つあり、クラブラウンジ、「Thirty8(サーティーエイト)」、「JP teres」がらその日の気分で変えることが可能です。
クラブラウンジでの朝食は「Thirty8(サーティーエイト)」の主力選手をピックアップして持ってきたラインナップ。色々食べたい方には物足りないかもしれませんが、ゲスト数が少なく圧倒的に雰囲気が良いので、静かに過ごしたい方はクラブラウンジがベストでしょう。
「Thirty8(サーティーエイト)」はその名の通り38階に位置するビュッフェスタイルの朝食会場。料理のラインナップがとにかく豊富で、全種類を楽しむためには週単位での滞在が必要になるかもしれません。
地上階にある「JP teres」はオーダーバイキング制であり、料理の種類こそは限られるものの全てがオンデマンドでフルサービスされるのは嬉しい。味わいは中くらいですが客層が落ち着いており、天気の良い朝はテラス席でも楽しむことができるので、使途に拠ってはオススメです。
色々と書きましたが、大都会の欧米系ラグジュアリーホテルとしては大変素晴らしい滞在先でした。何より宿泊料金が控えめなのが嬉しいですね。マレーシアは世界でも有数の、高級ホテルに安価に泊まることのできる街であり、当館も御多分に漏れず大変にお値打ち。六本木の「グランド ハイアット 東京(Grand Hyatt Tokyo)」なんかよりも余程快適な滞在で、支払金額は安くつくという、東南アジアの奇跡と評しても過言ではないホテルでした。

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