ホテル京セラ(HOTEL KYOCERA)/隼人(鹿児島)

鹿児島空港から車で20分ほどの場所にある「ホテル京セラ(HOTEL KYOCERA)」。言わずと知れた京セラの関連企業であり、周りには京セラの工場だらけ。観光地でもないし、出張者と空港利用者以外だれが泊まるねんというホテルです。
度肝を抜かれるのはロビーから頂上階までドーンと吹き抜けの大アトリウム。吹き抜け空間の占有率は54%であり日本最大級。設計は日本を代表とする建築家、ムッシュ黒川紀章によるものです。1995年の開業とは思えないほどスタイリッシュです。
お部屋は「デラックスツインルーム」へとご案内頂けました。さすがに30年近い歴史を重ねるホテルなので古臭さは否めませんが、きちんと丁寧にメンテナンスされていることは伝わります。
かなり広く、ベッド2台の他にリビングエリア・ワークスペース(化粧台?)も用意されています。wifiはもちろん有線LANまで用意されているのは出張者を意識してのことでしょうか。しかしながら回線速度はそれほど速くはありません。
周りに何もないので流石に眺望は見事です。手を伸ばせばすぐそこに桜島が見える。
ミニバーにつき、冷蔵庫は空っぽでUCCのコーヒーメーカーにティーバッグがいくつか用意されているという程度です。そのへんはユーザーの用途を理解して割り切っているようです。
ウェットエリアもやはり時代を感じる設計ですが、メンテナンスは徹底されており清潔です。
日本のホテルとしては珍しく、バスタブとは別にシャワールームが用意されています。しかしながらバスルーム・シャワールーム・トイレ・洗面台が同一の空間に詰め込まれているのは不便。カギもかけれない。せめてトイレだけでも独立型にして欲しかった。
ちなみに地下には温泉大浴場が用意されており、派手さはありませんがやはり上手くメンテナンスされています。一方で、プールとスポーツジムは宿泊者であっても別途料金が発生するのは納得いきません。
食事は摂らずホテリエたちと接することも殆ど無かったので当館の真の実力は測りかねますが、1995年開業という歴史を少しも感じさせないハコの維持能力は見事。鹿児島空港からも遠くなくそれほど高くないので、名建築に泊まる絶好の機会として話のタネにどうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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