イタリアン食堂 MAS/武蔵小山

2020年夏に開業し、一躍武蔵小山の街のホットスポットと化した「イタリアン食堂 MAS」。武蔵小山駅からは歩いて5分ほどで、商店街のどんつきという立地もラスボスみたいでイカしています。軒先の横断歩道はどの車も無視で普通に突っ込んで来るので気を付けて渡りましょう。
店内は気軽な洋風居酒屋といった雰囲気で、オープンキッチン・カウンターに10席ほどにテーブル席が少し。おひとり様もOKで予約も不要(もちろんしておいたほうが無難)と使い勝手の良いお店。増田大典オーナーシェフはグローバルダイニング卒業生とのことです。
酒が安い。ワインのボトルは3千円台から始まり、グラスでも千円を余裕切ります。ビールなんて600円だ。
ツマミに「砂肝のコンフィ」。注文してすぐに出て来るので便利。ザクっとした食感も心地よく、外食ならではの逸品です。
「MASのグリーンサラダ」は山盛りで、2人でシェアして食べるにちょうど良いサイズ感。ちなみにランチでもサラダ推しのヘルシーメニューがあるとのことで、ご近所住みが羨ましい。
「シラスと青のり・パルミジャーノのキッシュ」はどこか居酒屋の出汁巻き玉子的なニュアンスがあり、心温まる一皿です。
「馬肉のユッケ」はレモンを主体とした調味であり酸味が支配的と面白い味覚です。途中で卵黄を崩すと味覚が円やかになり心地よい味変です。
「白子とポルチーニ茸のグラタン」。グツグツどろどろと器から溢れておりシズル感満載のひと品です。白子のクリーミーな舌ざわりとポルチーニの強い香りが良く合います。
肉料理は「牛ハラミのグリル」をチョイス。このボリュームで1,800円はお値打ち。ちょづいた焼肉屋に謝罪を求めるレベルです。肉の美味しさはもちろんのこと、ソースが素晴らしいですね。焼き野菜もたっぷりで、この一皿で一食が完結しそうな勢いです。
ゴルゴンゾーラのペンネ。見た目通りの濃厚な味わい。ハラミに比べるとこっちはちょっと量が少なかったかな。
もう少し食べれそうとのことで、〆にホルモンたっぷりのパスタ(料理名失念)も注文。山ほどのホルモンがバカみたいにぶち込まれており、パスタというよりも肉料理。どうしよう、とても美味しい。もちろん麺はもモチモチで攻略的な味わいです。
以上を食べ、ワインをひとり1本以上空けてお会計はひとりあたり1万円弱。ただしこれは男ふたりが散々飲み食いした結果であり、普通の飲酒量・食事量であれば5千円程度に落ち着くでしょう。これはいい、すごくいい。ご近所の「ラ・トリプレッタ(La TRIPLETTA)」と共に、武蔵小山の気楽なイタリアンを盛り上げる存在です。オススメ!

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