香港園(ほんこんえん)/目黒

目黒駅から歩いてすぐの場所にある老舗の中華料理店「香港園(ほんこんえん)」。創業は1955年であり、近所にホリプロがあることもあってか芸能界での利用も多いとのこと。料理のジャンルは四川に上海に香港と、とりとめのないスタイルです。
箱はかなり大きく、1階のレストランに2階の大宴会場に3階の個室群という陣容。平日のランチタイムであっても予約席が多く、従業員と気軽に声を掛け合う常連多し。老舗の看板の強さを思い知りました。
私は「牛肉とカシューナッツ炒め」を注文。1,800円に税金とサービス料がついて2,178円です。平日ランチ限定の定食には料理一品にライス・スープ・ザーサイ・杏仁豆腐が付きます。
主題の「牛肉とカシューナッツ炒め」。肉が驚くほど柔らかく、甘い。野菜もシャッキリとして美味しいのですが、値段の割に量が少ない気がしました。
スープは一般的な中華料理屋のランチセットに付帯するスープ味です。2千円を超えるランチであればもう少し驚きがあって欲しい。
ライスは中々の美味しさで、お代わりもOKとのこと。ただし肝腎のオカズの量が少ないため、おかわりの出番はありませんでした。
ザーサイも結構美味しい。このあたり目黒の中華料理界を70年近く牽引してきた矜持と言えるでしょう。
杏仁豆腐も美味しいのですが、この缶詰のミカンとパイナップルは何だ。目黒の中華料理界を70年近く牽引してきた矜持はどこへ行った。
味は悪くないのですが、やはり2,178円というのは高杉に感じました。私の感覚では1,000-1,500円が妥当だと思うのですが、それでも店内は連日満席なので、歴史を偉大さを感じざるを得ません。個室が多く宴会も可能なので、駅近くのパーティースペースとして捉えると良いのかもしれません。

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