アタ/代官山

ATA。ナリサワおよびオーミラドー出身。「あなたなら絶対にドンズバで好きなはず」とグルメ仲間に紹介されたのは良いけれども、いつも予約が満杯で、結局1年越しでの来店。
 まずはシャンパーニュ。この先どんな料理が出るのかなあと、この瞬間が一番ドキドキします。
 今宵のメインということで、オマールを持ってきてくれました。いいですねこういうプレゼンテーション。無条件に楽しい。お前になら絶対にジャンケンで勝てる。
 秋なのでサンマのリエット。これがリエット?と、一瞬思いましたが、きちんとリエットしてました。表面をキャラメリゼしているのが面白い。
 サバの生ハムモツァレラとイチヂク。皿の名前だけ聞くと非常に魅力的なのですが、全然大したことなっかったです。
 シャンパーニュでは間が持たないのでリースリングへ。
 モンサンミシェルのムール貝にアイオリソースすなわちニンニクマヨネーズ。ムール貝は標準的でしたが、周辺の野菜が良かったです。
 じゃがバタ的なものにトリュフ。想像していたよりもトリュフの量が少なく、香りも貧弱でイマイチでした。
 オマールを焼いたやつ。間違いなく美味しい。ただし、美味しいのは作り手の手柄ではなく、オマールの手柄。
 爪の部分はグラタンに。こちらの手柄は作り手の手柄です。美味しかった。ただしもっと量を。
 料理も終盤に差し掛かっているのに思わずもう一本。
 つまみにチーズ。酒飲みモード突入です。
 「デザートは3種ありますが」とのことに「全部くれ」攻撃。まずはモンブラン。悪くないけれど、ちょうどこの時、パリのアンジェリーナの是非について議論していたので、霞んで映りました。
 連れが私を残して結婚するとのことだったので、プレートに祝い文字を。ちなみに彼女、日本で式を挙げるのですが、衣装はVera Wangで用意するとのこと。数ヶ月かけて2~3回寸法やら何やらでNYに向かうだと。憧れる。私は男だし、結婚は2回したことあるけどさすがにこれは憧れる。

と、そのとき隣のテーブルから「ホラね」みたいな声が聞こえてくるので「ホラってどういう意味だてめー」と絡んでみると、「いや、お連れ様、もうすぐ結婚するんだなあって。あなたたちどう見てもカップルに見えないから、どういう関係なのかなって話していたとこアルね」がーん『どう見てもカップルに見えない』とか心外すぎ。そんな歳離れてないんだけど。認めたくないものだな。

さらには「あなた関西出身でしょう?」と唐突に質問を突きつけられる。な、なぜバレた?完璧に標準語を操っているのに。「確かに言葉は完璧な標準語だけれど、ノリと雰囲気が。だいたい東京の人間は『ホラね』のくだりで隣のテーブルに絡んだりしない」誰だよテメーはいきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ。ぐうの音も出ない分析。恐れ入りました。ちなみにあなたたちは不倫カップルにしか見えませんけどね。那覇行きのプレミアムクラスによくいる。
 「私がマレに行くたびにいつも寄るんだけど、たまたま横浜高島屋に出店したって聞いたから、買ってきてやっただよ」ということで
イケてる手土産。素晴らしいですねこういうことが自然にできる女性。

別れ際に披露宴に係るSave the dateカードを手渡される。うーん、感慨深い。嬉しいですね。もはや父親の心境です。よーしオジサン写真撮影頑張っちゃうぞー。



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Ata
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