野毛飲み屋巡り vol.2/桜木町

1年3ヶ月ぶりの野毛。桜木町の改札を右手に出て地下を通り抜けると広がる猥雑な歓楽街。カラオケの向かいにコンビニがあり、その隣に風俗店があったりするので、子連れでは行くべきではないR18な街です。


■うみとはたけ
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14030437/
大人気のホルモン屋(後述)の記帳台に名前を書き、順番がまわってくるまでの時間を有効活用しようと旨そうな居酒屋に飛び込む。
カウンター席が8にテーブルが数卓、奥には離れの個室があります。店主が三崎在住であり、魚は毎日三崎から仕入れ、野菜は通勤途中の畑で収穫してくるとのこと。
「生ビールがハートランドってだけでポイント高いよね」とビールにはうるさい連れ。この日の私は午前中はプールで2kmを泳ぎ、昼から狂ったように横浜地区を歩き倒し、ケータイの歩数計のカウントは20,000を超えています。ビールが旨くないわけがない。
お通しに中落ちが出るのは珍しい。小さなポーションですが、今後の展開を期待させるに充分な品質でした。ああ、『三崎の天然マグロの刺身』が気になる。
地魚の盛り合わせ。奥から時計回りにカツオ、メジナ、スズキ、シメサバ、マアジ。メジナが秀逸。しっかりした歯ごたえにたっぷりとのった脂。少しも磯臭くはなく、円やかな日本酒が欲しくなる。自家製のシメサバも見事な仕上がりであり、これが1皿1,000円とは信じ難い。十番であれば2,000円取られても文句は言えません。
サトイモの酒盗のせ。あつあつホクホクのサトイモに酒盗をたっぷりとのせ一口で頬張る。慌ててビールをお代わりし、それでも足りず日本酒へ進もうとしたところ「ねえ、もう30分近く経ってるよ。そろそろ時間なんじゃないの?」とタイムキーパーからの指導が入り、名残を惜しみながらも店を後にする。

この記事を書くために色々検索していると、食べログの公式ページ(記事最下部参照)に生ビール1杯無料のクーポンが掲載されていることに気づく。ぐぬぬ、1杯逃したぜ。


■野毛ホルモンセンター
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14045993/
17:30頃に記帳した時点は10組待ちほど。18:15に改めて訪れると遥か昔に我々の名前がコールされていたようで、完璧にすっ飛ばされておりました。というか既に行列は無くなっており、すぐに3店内へとご案内。ラッキー!
3階のテーブル席へとご案内頂けました。ガス台ではなく炭火。換気扇のパワーがダイソン級であり、店内はそれほど焼肉臭くありません。お通しの千切りキャベツは食べ放題であり、トンカツ屋よろしくジャンジャカおかわりを持ってきてくれます。これを白米代わりと捉えれば極めてヘルシーな食事とも言える。
19時までの注文に限ってはメガハイボールが90円。通常810円のものであり、ちょっとどうかしてる値引き方です。普通のハイボールは50円。ちょっとどうかしてる。
『新鮮レバー』が既に売り切れていたので、豚のレバーを低温調理したもの。もちろん火は通っているのですが、官能的なねちっこさを兼ね揃った逸品。独特のクセはあるのですが、それを洗い流すためにメガハイボールが存在する。
スペシャリテの『ペラペラ焼き』。豚の大腸で、一般に『シロ』と呼ばれている部位です。網の上でペラペラと焼き、タレに漬けることなくそのままパクり。うーん、臭い。名物かもしれませんが、私はあまり好きじゃありません。
ペラペラ焼きには自動的に辛ニラがついてきます。これは焼くことなく生のままで、ペラペラ焼きの薬味として頂きます。なるほど適度な辛味と暴力的な青臭さ。大腸の臭みを消すには打ってつけの存在。
MIX焼きは様々な肉の切れ端(?)がつけダレと共にぶち込まれているという印象。想像以上のMIXさ加減です。しかしながらこれが中々に美味しく、この肉は何かなあとメニュー表と照らし合わせながら食べる楽しみもある。個人的にはハツが実に旨かった。
連れはYokohama Breweryが手がける『野毛ビール』を飲みたいと言って聞かない。焼肉には絶対にマッチしないから止めた方が良い、と助言しても「真実はいつも少数派なのよ」と彼女はそろそろ酔っ払っているのかもしれません。

特に野毛らしい味わい(?)は無く、正統的なクラフトビールと言ったところ。「あなたの予言通り、合わない。。。」ほら言わんこっちゃない。焼肉にはスーパードライかハイボールだと享保の改革の頃から決まっているんだ。
ミノ。回転が良いためか、570円という価格からは考えられないほどの美味しさです。都心の気取った焼肉屋で1,000円を超えて出されても文句は全く無いレベルです。
ラム。決して質が悪いというわけではなく、スーパーで買うラム肉などよりは余程美味。ヒツジサンライズでは100グラム程度で2,800円を請求され気を失ってしまいましたが、当店では150グラム程入って500円かそこらです。モノの値段って、難しい。


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私はヒールからスニーカーまでイケるクチです。三ツ星店もいいけど、場末の飲み屋街も魅力的。
おひとり様大歓迎の名酒場100軒を掲載。ひとり客の割合・男女比・ビールの値段などを「酔い処早見表」として整理されており読み易いです。紙媒体だと1,000円近くする本が、Kindleだとたった500円でお買い得!

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