赤羽飲み屋巡り/赤羽 vol.1

「是非お連れしたい飲み屋街がある」ということで。
平日19時到着。なぜかこの時間帯でもベロベロに酔っ払ったオッサンが街に溢れている。「どの店も朝9時からやってますからね!でも夜は早いですよ22時にはどこも閉め始めるかな」。
まずは一番のオススメ店「川栄」。しかしあえなく満席。「席ができたらケータイに連絡します。ただし2コール以内に取ること。取らなかったり、電波がなかったりしたら次に待ってる人を通しますからね」と親切で厳しい仕組み。フェアで効率的なので結構好き。
時間つぶしに赤羽で最も有名なお店「まるます家」へ。1Fは吉野家みたいなコの字カウンターがふたつ、2Fは座敷で席料が5%。
鯉のあらい。淡白でサラっと。根性の無いタイみたいな味わいですな。
鯉生刺。あらいよりもじっとりとして美味。
オススメのジャンチューモヒート。チューハイ1リットル1,100円にミントとライムのセットが100円。これで6杯ぐらいとれるので、感覚的には1杯200円。
カルシウムと言う名の鰻の骨せんべい。そう、当店は鯉と鰻のお店なのです。近くのおっさんが幸せそうに鰻重を食べていたのでそそられましたが、「いやいや、まだ1軒目ですよだめですよいきなりゴハンものは」。
ナマズのから揚げ。白身をジュワっと揚げたもので良かったです。と、ここで川栄から電話があったので慌ててお会計。
おばあちゃんがそろばん弾いてました。ひとりあたり1,500円。
さて、川栄。鰻と鶏のお店。「赤羽の中では高級店」とのこと。
結構良い日本酒や、ワインなんかもあったりしましたが、やはりここはビールで。
お通し。きちんと美味しい。お通しがちゃんとしてるって重要ですよね。店に対する納得感がここで決まる。
手羽先のオーブン焼き。味わいはロティサリーチキンそのもので、クリスマス味。
レバテキ。表面を軽く炙った、ほぼ生のレバー。「傷んじゃうから早く食べて!」とお店に促されます。これが旨いのなんのって。焼き目の香ばしさとじんわりとした舌触り。上品な鉄分。素晴らしい。
ホロホロ鶏の刺身(?)盛り合わせ。ホロホロ鶏はフレンチやイタリアンでしか食べたことがなかったのですが、いや、驚きました。極上です。12時のフォアは脂がサッパリとしたフォアグラのようで、そこらのレストランのフォアグラよりも全然美味しい。3時の赤身は歯ごたえとコクがある。6時は大ぶりのホタテのような軽やかさ。9時のタタキは旨味たっぷり。参りました。
つくねに
ぼんぢり。焼き鳥は先ほどの生肉オールスターズに比べると印象は薄い。
だがしかしネギマにレバーが挟まっており、そのレバーが鉄分全開で素晴らしい味わいでした。
煮込みは意外にもサッパリ系。肉や内臓はまあ別にですが、ダシというかスープというか汁がとても美味しかった。
せせり炒め。バシっと塩コショウが効いていてお酒が進む。脂たっぷりの肉にニンニクの芽がアクセントになってナイス。
こちらはハツのカレー炒め。カレーってどうしてこんなに食欲をそそるのでしょうか。モチモチした食感のハツも上々。
ホロスープ。ホロホロ鶏のガラのスープ。これまでの経緯が全て凝縮された逸品。この味わいが全てを物語っています。〆に最高。ごちそうさまでした。結構飲み食いしてひとり4,000円。新宿なら7,000円取られるレベル。

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