タテル ヨシノ ビズ(パークホテル東京)/汐留


パークホテル東京。汐留メディアタワー内上層階部分にある独立系ホテルです。汐留タワーの上にあるホテルはロイヤルパークホテル ザ 汐留。このあたりややこしいのでご注意を。同フロアのお隣には和食の花山椒というレストランがあります。
さて本日はタテル ヨシノのカジュアルライン、『タテル ヨシノ ビズ』。私は彼の芸風が好きであり、銀座の旗艦店広尾のビストロなど、全ての店舗において満足しており、本日のランチも期待大(写真は公式ウェブサイトより)。
ちなみに当店は2003年、パークホテル東京と共に開業し、2018年で15周年を迎えることとなりました。そのため2018年は丸々1年間、『タテルヨシノ15周年記念特別メニュー』が提供されているのです(画像は公式ウェブサイトより)。
昼食での利用であったためワインはパス。それでもグジェールをお出し頂けました。基本に忠実な正統派。ああ、やっぱ酒が飲みたい。
さて特別メニューの『フォワグラバーガー ロッシーニ』。ロッシーニ風とは、フォアグラとトリュフを贅沢に組み合わせた料理全般を指します。もちろんロッシーニとはあの有名な作曲家のこと。彼は音楽で大成功を収めましたが、食通としても有名。パリでレストランも経営していたほどであり、料理に専念しトリュフを探す豚を飼育する為に作曲活動を引退してしまった、絶対イイ奴です。
本題に入る前にまずは付け合せ。サラダは瑞々しくドレッシングも均一に回っており、そこらの定食屋のオマケサラダとは一線を画す出来栄え。フライドポテトも上品の極みであり、ジャガイモの味がシミジミと伝わる逸品。
カトラリーも添えられていたのですが、ここはやはり手づかみで。オニギリを箸で食べたりサンドイッチをフォークとナイフで食べると味気ないのと同様に、ハンバーガーも手づかみで食べるべきである。
味は、ロッシーニ風がどうのこうの言う前に、ハンバーガーとしてパーフェクトに美味しいです。これがフランス料理人の腕前だ、と言わんばかりの完成度。シンガポールのdb Bistro Moderneも似たようなコンセプトではありますが、あの高いだけで味はスカスカのフォアグラバーガーに比べるとダンチです。

もちろん私が一番好きなハンバーガーはマンチズ バーガー シャックとして揺るぎないのですが、人に拠っては食傷気味に捉えられることもある。タテル ヨシノのハンバーガーは、綺麗でバランスが良い。野性味には欠けるものの正鵠を射た調理であり、これはこれで見事なハンバーガーでした。
お会計は2003年オープンにちなみ、2003円(税サ込)!こんなにお得なロッシーニがあるか?通常の客単価は1万円前後の店であることを考えると、ほとんど儲けなど無いのではなかろうか。2018年はずっとこのキャンペーンが続くようなので、汐留に来るたびに訪れてしまいそう。今度はビールと併せて楽しもうっと。


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