立呑み処 三好屋(みよしや)/堺東(大阪)

堺東駅すぐ近くの飲み屋街にある「三好屋(みよしや)」。界隈では有名な立ち飲み屋であり、現在の店主で3代目。ただし先代・先々代と血縁関係は無く、常連客が店を引き継いだという面白い経緯です。
店内はこれぞ場末の酒場といった雰囲気。朝の9時にオープンし、午前中から酒を飲んでいて普通な雰囲気です。喫煙もOKで、こればっかりは流石に慣れない。なお、店名に「立呑み処」とありますが、ビールの樽(?)みたいに腰を掛ける物体もところどころ配備されています。
ビールは大ビンで650円と財布に優しい。その他のドリンクも500円前後のものが多く、那覇の飲み屋街に匹敵する価格設定です。
まずは「惣菜3品盛」。おふくろの味とも言うべき親しみやすい味覚であり、というかスタッフがオバチャンなので実質おふくろです。
どて焼き。牛すじのゼラチン質がとろりと溶け、甘味を感じさせる味噌の風味で包み込みます。肉の弾力が心地よく、懐かしくも中毒性のあるひと品です。
キムチが旨い。きちんとした韓国料理店で出てくるブツに比肩する味わいであり、鶴橋あたりの専門店から調達しているのかもしれません。謎にレベルの高いキムチでした。
すじ肉スペシャル。どて焼きとは方向性の異なる味覚であり、醤油のニュアンスが感じられます。お肉の量もたっぷりで、まさにスペシャルな味わいです。
以上を飲み食いして2,400円。なるほど良心的な支払金額ですが、やはりタバコの煙モクモクの状況には慣れない。というか料理を美味しく感じることができない。〆にゴハンものを注文しようとしても欠品中であり、色々と準備が整っていないように感じました。あくまでタバコを吸いに行く場所、喫煙所としてどうぞ。

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