
以前の記事で「伊丹空港のリニューアルにあわせて少々移動し、テイクアウト専業となりましたが(昔はレストラン併設だった)」と述べましたが、いつの間にか出発階にドデカイ551が出現していました。イートイン勢の行列も短かったので、試しにお邪魔してみることに。
店内はカウンター席にテーブル席が数卓。1人客も結構多いのですが、並んだ順番通りに案内するスタイルのようで、「何でカウンター席あいてるのに1人客先に通さへんねん」と皆、イラついています。私もそうです。
お土産の「豚まん」や「焼売」も出来立てを店内で楽しむことができます。「焼売」の皮は薄くジューシーな餡をギリギリ支えている程度の口当たり。餡は玉ねぎが思いのほか多く、その甘味が豚肉のコクに円みを与えます。
みんな大好き「豚まん」はモチモチの皮とジューシーな餡が絶妙なハーモニーを奏でます。やはり551は生地が美味しいですね。ナポリピッツァのそれを彷彿とさせる存在感です。餡は焼売の味覚を引き継いでおり、豚肉と玉ねぎの旨味が凝縮され、濃厚なのに後味は軽やかです。
こちらは「海鮮焼そば」。551イートイン勢にとっての名物であり、エビ・イカ・ホタテ3種の海鮮と野菜の旨味を味わう広東風あんかけ焼きそばです。魚介類の上品な旨味が野菜のシャキッとした歯触りと上手く調和します。
麺は中太で程よく焦げ目が焼き付けられており、その香ばしさが食欲をそそります。味付けには醤油やオイスターソースが用いられているのか、濃すぎず後味すっきり。シンプルながら奥深い味わいです。
以上を食べて1,700円。「海鮮焼そば」は1,150円で難波の本店を始め市中と変わらない値付けであり、空港店としては良心的な姿勢と言えるでしょう。他方、「豚まん」や「焼売」はイートインであっても味は変わらない割に値段は数割高くなるので、わざわざ店内で食べる必要は無いかもしれません。テイクアウトができない料理を店内で楽しみ、「豚まん」や「焼売」などをお土産で買って帰る、みたいな使い方が正解な気がしました。そもそも「豚まん」や「焼売」は持ち帰りで食べても美味しいように設計された料理なのだから。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。