ズートンズ（Zooton's）／久茂地（那覇）

那覇の中心地でハンバーガーと言えば「ズートンズ（Zooton's）」。もともとはバーとしてスタートしたのですが、いつの間にやらハンバーガーで有名となり、今や沖縄のゴージャス系ハンバーガー屋の大御所。食べログの百名店にも選出されています。
テキサスというか何というか、アメリカ人のおもちゃ箱をひっくり返したような店内。なのですが、店員や客層、出されるフードとは不思議な調和を醸し出しています。カウンター数席にテーブル席がいくつかで、トータルでは20席ほどのサイズ感。
私は一番人気の「アボカドベーコンチーズバーガー」を注文。思わず嬌声があがる迫力のあるプレゼンテーション。ベーコンは追加料金で自家製のものに変更できるのですが、結論から述べるとこの自家製ベーコンが最強に旨いので、賢明な読者の方々は必ず注文するように。
バンズも旨い。フワっとした食感に強い甘味を感じる仕様。子供のころに好んで食べたような郷愁を誘う味わいが塩気の強いベーコンと良く合う。他方、パティはあまり印象に残りません。県産豚と牛肉・牛脂を合わせた手ごねパティだそうですが、ちょっと豪華なチェーン店の肉と大きな差は無いように感じました。
連れは「チリバーガー」を注文。挟むという行為を早々に放棄した潔いプレゼンテーションであり、思わず笑みがこぼれます。
デフォルトでポテトは付随せず、「ドリンクを別途注文するとポテトがサービスされる」という珍しい仕組みです。夜ならビールを注文するところでしたが、昼なので水道水で充分。したがって、「カレーポテト」を単品で注文し2人でシェアしました。が、これは見た目ほど美味しくはなく、ジャガイモに至っては冷凍食品のような味わいであり、ハンバーガー屋におけるあるべきポテト像についてのメッセージ性を感じませんでした。
バーガーは1コ千円にポテト5百円といった相場観。プレミアム系ハンバーガー市場としては割安な銘柄です。パティやポテトなどに余白はありますが、千円前後という価格設定を考えればリーズナブルと言えるでしょう。ちなみに首里にも支店があって、そちらはパンケーキが看板メニューとのことです。面白そう。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。