来人喜人 はぎ原 (きときとはぎわら)/富山

富山駅からタクシーで10分ほどの住宅街にある「来人喜人 はぎ原 (きときとはぎわら)」。ミシュラン1ツ星。繁華街(地方はJRの駅から少し離れたところが栄えている)からは歩いて15分ほどなので、そうアクセスは悪くないです。
店内はカウンター中心で、カウンターが8席に個室なのかな。びっくりなのは離れに茶室があって、ディナータイムであれば食後に茶室に移動し、大将のお点前を愉しむことができるそうです。
生ビールが旨い。サーバーは丁寧にメンテナンスされており、コクがあって、喉越しが柔らか。最終支払金額から逆算すると千円もしないはずで、都心のちょづいた居酒屋よりも全くもって良心的です。
前菜。鱧の調味が独特で、酸味がビシィと決まっていてすごく良かった。初夏にぴったりや。
お椀は目の前で一番出汁をザザっと取り、トウモロコシの葛豆腐と共に頂きます。清澄なスープの味わいに舌つづみ。葛豆腐の食感も楽しく、トッピングのピュアホワイトも心地よい甘さ。
お造りはアラにメジマグロ。ムチっとした食感の白身にマッチョな赤身との対比が面白い。滑川の塩をもちいたポン酢で食べるのも乙な味。
神通川の天然の鮎。ばちゃんと跳ねるイキの良い奴らを串刺しにして逝かせてしまい、つくづく料理とは残酷な物語である。だがしかし旨い。ありがとう鮎さん。付け合わせの米茄子の揚げたやつもジューシーでグッド。
これは炊き合わせという位置づけなのでしょうか。豆乳のスープに炊かれたお野菜ならびにハモが沈められており、しかも冷製と、日本料理としては初めての経験です。それでも素材ひとつひとつの味わいがしっかりと立っており、心に残ったひと皿でした。
残ったスープに大門素麺をぶち込みます。周囲の富山勢が「おおー、大門素麺ひさしぶりやなあ」と盛り上がる瞬間。私としてはハテ?ナニソレ?状態なのですが、どうやら富山名産の超高級素麺だそうで、これを素麺と定義づけて良いのかと心配になるほどコシがあり、氷見のうどんに近いものを感じました。
デザートはマンゴーシャーベットに季節の果物、ならびに白玉ぜんざい。素朴で心温まる味わいでした。
抹茶で〆てご馳走様でした。以上、お食事だけだと5,500円。そんな馬鹿な。東京の阿呆な日本料理屋であれば1.5万円いや2万円取られてもおかしくないクオリティおよび量です。夜のコースであっても1.4万円ほどだそうで、これはもう、ディナーにもお邪魔しようと心に決めました。食後に茶室に移動するという演出も楽しみだ。

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観光地としてあまりパっとしない富山県につき、「幸福県」すなわち「恵まれた自然環境の下、住居・労働・教育などの都市機能が整備されている県」であることに目を付けた富山本。富山の魅力を様々な観点から紐解いています。