花人逢(かじんほう)/本部町(沖縄)

沖縄でトップクラスに有名なピザと言えば「花人逢(かじんほう)」。那覇空港から車で2時間近い僻地ながら、ピークシーズンには数時間の待ちも生じるという北部の巨人。お店までの道順はかなり難解なのですが、公式ウェブサイトに写真付きで丁寧に説明がされているので、かならず予習してから訪れましょう。
ちなみに我々は緊急事態宣言中のド平日の夕方というニッチな時間に訪れたたためガラ空きでした。事前に何時まで開いているのかを電話で確認したのですが、「公式には18:30ラストオーダーだが、日によって17:00に閉めることもあるので、早めにお越しください」とのこと。客が途切れたら「今日はこのへんでいいか」って感じに切り上げているのかなあ、いい人生だ。
食事は「ピザ」と「野菜サラダ」のみという潔さ。いい人生だ。運転があるのでビールが飲めないのが残念。それでは何か特別なソフトドリンクでも飲もうかとメニューを眺めるのですが、この地には不似合いな、過剰品質とも言うべき美人な店員に応対されうっかりドキドキしてしまい、内容が全く頭に入って来ませんでした。
まずは「野菜サラダ」。どひゃー、なんじゃこの量は。サラダボウル丸々1杯に盛り付けた特大サイズであり、二郎も真っ青のタワーっぷりです。しかもこのボリューム感で600円。自炊するよりも安い。連れとふたりでヒイヒイ言いながら食べきりました。
「ピザ」は流行りのナポリピッツァ的もちもち生地、ではなく、むかし懐かしのドミノ的アメリカンなテイストです。とろけるチーズが1リットル近く流し込まれており普通に洪水。「野菜サラダ」と同じく気前の良い具材の量であり、ポチギ(沖縄風ソーセージ)やタマネギ、ピーマン、コーンがダブダブです。アッビナメントとは程遠い雑なピザですが、これはこれでありよりのあり。中サイズで3~4人前、2,300円です。
腹が爆発するほどの量の野菜とピザを食べ、お会計はひとりあたり1,500円ほど。実に尊い費用対効果です。そして何よりこの絶景。この瞬間はちょろっと雲が出ていましたが、実際には本部の町と七色の海、水平線に浮かぶ伊江島と、沖縄屈指の眺望を誇る飲食店。この絶景が何よりものご馳走でしょう。

美ら海水族館など北部観光の際には是非。ただし待ち時間は長いのでご利用は計画的に。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。