久高島&斎場御嶽

那覇からでも日帰りで遊びに行くことの離島「久高島(くだかじま)」。沖縄本島東南端に位置する知念岬の東海上5.3kmにあり、ぐるりと一周8.0kmの小さな島。琉球誕生に関与したアマミキヨが天から舞い降りてきた島であり、沖縄はこの島から始まったとされています。
沖縄屈指の観光地「斎場御嶽(せーふぁーうたき)」すぐ近くの安座真港から船で15~25分。往復で1,500円ぐらいです。港の駐車場は無料。ちなみに近くには「あざまサンサンビーチ」という人気の海水浴場もあります。
特に揺れることもなく、あっという間に久高島の徳仁港(とくじんこう)に到着。船から降りても目の前には東屋ぐらいしかなく、本当に何にもない島です。
島内にレンタカー屋はないため、移動手段はチャリか徒歩に限られます。のっぺりと平坦な島でもあるので、脚力に自信が無くても大丈夫。
ところで何と言っても神の島なので、島内の至る所に立ち入り禁止のエリアがあるのでご注意を。男性立ち入り禁止の区域もあり今風に言えばフェミニストの勝利です。また、島内にある物質全ては神様が作ったものであり、いずれにも神様が宿っているので、持ち出すことはNGです。
この写真は島の北端。港や集落は島の南端にあり、そこから北端までチャリで30分もかかりません。ガイドブックなので「自転車で1周2時間」のような表記が多いですが、それはのんびり観光しながら周った場合であって、本気を出せば1周1時間もかからないでしょう。
島の東側にはビーチが連なるのですが、まあ、すぐそこに沖縄本島があるため地勢や水質は大差ありません。
集落に戻って来ました。青い空に雪だるまのオブジェが映える。冒頭のチャリの絵にせよ、島の飾りからは独特の感性が伺えます。
腹が減ったので昼食を。といっても選択肢が非常に限られ、普通の観光客は島いちばんの飲食店「とくじん」で名物の「イラブー汁(ウミヘビのお椀)」を食べることでしょう。しかしこれは私にとって美味しくないを通り越して不味く、心がすっかり閉じてしまいました。名物に旨いものなし。詳細は別記事にて
腹いせに連食。2020年12月と胆力が試される時期にオープンした「パーラー嘉例」へ。フィッシュサンドは地元の海人から仕入れる魚をガーリック風味にガガっと揚げるものでかなりの美味しさ。離島は観光地価格になりがちですが、当店はかなり良心的。ガチ食いというよりはオヤツ感覚でどうぞ。
以上、久高島でした。リゾート地ではもちろんなく、観光客に向いた島でもありません。島である。したがって、短い日程での沖縄旅行であえて訪れる、という感じの場所ではなく、長期滞在者や在住者が天気の良い朝に「そういえば今日は久高島でも行ってみるか」というノリで訪れるべき場所なのでしょう。
ところで本島側の安座真港からすぐ近くに「ドコモ知念岬の森」という、ドコモグループ社員とその家族が地域と交流を深めながら森林整備活動を行う公園があります。この公園は素晴らしいですね。高低差があって緑が広がり青い海と空のコントラストが魅力的。すぐそこに先ほど訪れた久高島もよく見えます。
これまた近くには琉球王国最高の聖地「斎場御嶽(せーふぁーうたき)」が。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産リストにも登録されている沖縄屈指の観光地です。ただ単に岩がある、というわけではなく、ちょっとしたハイキングコースにもなっているので、たっぷり1時間楽しめました。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。