イビサとバスク/vol.7

ゆうべは完璧に満腹のまま寝てしまいました。「寝る前の3時間は何も口にしちゃダメ」とよく言われますが、スペイン人の夕食は一般的に21~22時に始まるので、どこから助言してやれば良いのかわかりません。その割にデブが多いわけではないので「寝る前の~」は都市伝説なのかもしれません。

スペイン人の食生活はヘンだと言われます。7時起きでコーヒーとクロワッサン。9時前後には職場に到着。そこから軽く仕事をして、10時半頃に皆でおやつに出る。12時前に仕事に戻り、14時すぎからランチ。ランチが一日の中で最も重要な食事であり、ここはじっくりこってりと食べる。その後は軽く昼寝。この長い昼休憩がシエスタです。17時前に再び仕事に戻りますが19時前後には再びおやつにサンドウィッチ。もう一頑張りして、21~22時ようやく夕食開始。そんな毎日を送っているのです。

ただ、スペインは中央ヨーロッパ時間、すなわちグリニッジ標準時+1時を採用しており、スペインはイギリスよりも西にあるのに時計は1時間進んでいるという、非常にややこしい時間刻みなんですね。したがって、スペインにとって太陽が南中するのは14時頃であるため、その時刻を過ぎてから昼食を摂るのはある意味理に適っていると言えるかもしれません。間食がやたら多い説明にはならないけれど。
何が言いたいのかというと、ホテル近くのパン屋は朝早くから開いており
軒先に並ぶサンドがどれも魅力的だということ。
良い天気。8月中旬にコレだけ晴れて22~24℃。曇れば17~20℃と言ったところ。最高の避暑地。
立派な教会がいくつかあり、とても絵になります。
ゴーストタウンと化した旧市街。ゴミ清掃員と飲料補充員、観光客しか歩いていません。サン・セバスティアンは夜の街。朝から開いているお店を探すのも一苦労。
声がすると感じ脚を向けると、子供たちが手打ちのスカッシュ的なスポーツに興じておりました。周りに座っているのは親?
旧市街北西の教会の脇を抜け、漁港の北側の道を通り、ひたすら山を登ること20分。
キリスト像と
ビスケー湾。絶景である。
新市街に戻るとちょっとした出店のようなものが並んでいました。
パフォーマンスとともに、シードル(発泡性のリンゴ酒)がたったの1ユーロでふるまわれていました。それにしてもこの注文した観光客の興味の無さ。心を失った機械のようである。
すげえデブがボカティージョ(生ハムとチーズのバケットサンド)を売っていたので説得力がある。しかし、どうみてもツマミ食いをして店長に怒られているようにしか見えない。

ランチはThe World's 50 Best Restaurant 8位、ミシュラン3ツ星のアルサックで食事。その後は疲れきった胃腸を労わるべくホテルで昼寝。優雅な日々ですね。
腹ごなしに結構歩いて旧市街東部にあるグロス地区へ。21時を過ぎても公園には大勢の子供たちが。ただ、前述した理論をもとに、2時間マイナスで考えれば、日本でもあり得るか。
広場でシードルのイベント(?)がやってました。
ここでもすごい人人人!この土地の人々の飲食にかける情熱は頭が下がる。私も負けじとBERGARAというバルで6皿制覇。
ちなみに、こんなに立派なコンベンションセンターがあったりします。何か理由をつけてサン・セバスティアンでイベントをやりたいものですね。そう、見本市やカンファレンスって、出張にかこつけて遊びに行ける場所で開催すべきだと思います。そうすれば全員がハッピー。外人にとって、東京国際フォーラムで開催されても何も嬉しくないっすよ。京都でやりなよ京都で。
旧市街へ戻る。この日はZERUKOA FUEGO NEGROへ。BERGARAがウマ過ぎて飛ばしてしまい、結果的に旧市街であまり食べることができなかったことが悔やまれます。
本日も花火。日本の花火大会みたいにダラダラせず、15分でバーっとやり切るので首が疲れなくて良いですね。それにしてもバスク人は心が広い。歴史地区で花火をぶっ放す余裕がある。



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下から上に向かっています。レストランの記事が多いですが、殆どが写真です。


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