Mugaritz/San Sebastián郊外


ムガリッツ。The World's 50 Best Restaurants の3位。ミシュランは2ツ星。サン・セバスティアン市街地からはタクシーで15分ほど。何もない山奥の中に突如現るロッジ風の建物。
お庭には数々のハーブや花、野菜などが栽培されています。
芝生が徹底的に手入れされており、哲学を感じる。
13:30予約で10分ほど早く着いてしまったのですが、受付の方が素敵な笑顔で出迎えて下さいました。この時点でアルサックよりは格上である。清潔で統一感のある店内。
あいにく小雨が降ったり止んだりだったのですが、好天時にはテラス席もアリですね。
未だゲストも集まりきっておらず余裕があったのか、厨房を案内して下さいました。
日本人で料理に関与している中では錚々たるメンバー。私の好きなタイプの作り手が多く、ベクトルが同じ。期待が高まります。
色々と厨房の説明を聞きながら、ツマませて頂きました。硬い殻の中にカラカラと何か音がする。味はよくわからん。嫌な予感。
35人ものスタッフが働いているんですって。カメラを向けるとみんな自然と笑顔をふるまってくれます。なお、当店もアルサックと同様にラボがあるとのこと。
テーブルに戻る。緑色の球体が飾られ、身を乗り出すと「食べ物じゃない」と注意される。
ラディッシュの束。程よい苦味が食欲を刺激します。
「テンドン」だと。耳を疑いながら食すと確かに天ぷらのような生地に甘辛い醤油ダレのようなものがかかっている。しかし全然美味しくない。てんやのほうが美味しい。
サマートリュフのスライスを重ねたもの。
こんなん全然嬉しくないし美味しくない。バカじゃねーの。
軒先のハーブを揚げたもの。しつこいなあ。こういうフィンガーフードをいくら出されても何とも思わないのだよ。
そうそう、お店には随所にこだわりが。欧米でこういったカバン置きがある店は珍しいのですが、当店はしっかりとあり、しかも当店ロゴマーク入りの特注品でした。
マッシュルームのヌガー。しかも火が通っていないのか、微妙に土臭くって気持ち悪かった。
何か忘れましたがこれまで出たものとどんぐりの背くらべです。
タレが出される。
ほらやっぱつけて食べるじゃーん!でもなんか食欲失せますよねこの物体。ヘンに青々しい香りが不気味。
「飾りです」と言いながら、小石を並べ始める。これ、絶対食べれるよな。
パンはやや酸味のある、フランスよりのものに感じました。悪くない。
ここからはカトラリーが供されます。まずはズッキーニ。普通。
トマトにエビのダシをかけたもの。トマトは悪くないんだけれど、エビのダシが中華風というかなんというかチグハグ。
マンガである。連れと互いに隠して石を持ち、その合計数を当てるというゲーム。
私が勝ったので、右上のキャビアがもらえました。白いのはパンみたいなのに若干甘いクリームが挟まっている。そのまま食べてもキャビアを載せても変わらず美味しくない。ムカついてきた。
牛ほほ肉に粉末状のザワークラウトにプルーンのタレ。肉自体は滋味豊かで火入れも完璧で美味しい。ただ周りの余計な工夫が全てを阻害する。
プラリネとカニのフラン。これは美味しかった。魚介の風味がまろやか。
タラ。こちらも悪くない。ただし旧市街のピンチョスと何が違うのか。
地元の魚とハーブとのこと。特筆すべき点はなし。可もなく不可もなく。
イベリコ豚のしっぽとイカ。ゲロマズでした。とにかく尻尾が臭い。罰ゲームじゃねえかこの匂い。しかも片栗粉を溶いたようなドロっとしたソースが気持ち悪さに輪をかける。
と、突然手渡される重さのある棒。
ベーコンとトウモロコシも。
つぶせと。カンカンカンと鉄の音が響き渡る。
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気づけば他のテーブルでも全員がカンカンやっており、カンカンカンの大合唱。新興宗教みたい。
途中でゼラチンで固めたお花も投入。
ゼラチンが溶けてゲロみたいになってきた。で、これにパンをつけて食べます。客をバカにしとんのか。しかも食事の流れは全く無視。我々は悪くないタイミングでしたが、遅く到着した客、すなわち味の薄い皿が進行している客の流れにまで割り込んでくる。カンカンカンが全員揃わないと楽しくないからだろうけど、私は食事をしに来ているのです。
メインは馬肉。あっそう。
デザートはリンゴチップスを液体窒素で凍らせたもの。これは抜群に美味しかった。しかし謎の粉チーズが振り掛けられ全てが台無しに。
チョコ。甘すぎ。
キャラメル。やたらと軽く食べ応えがない。味も薄い。
コチラは液体窒素で凍らせたレモン。むちゃんこ冷たいけれどサッパリしていてOCです。
ホレ見たことか。
チョロス的な揚げモノに
小石を削って食べます。小石の正体は砂糖。粉砂糖。だからなに?
小菓子はバベルの塔みたいな容器で登場。
コーヒーはまともでした。しかし取っ手がなく、湯のみ風。どれだけ日本に憧れているのか。
バベルの中にはチョコ
チョコ
チョコ
チョコ
チョコ
チョコ
チョコ。そのどれもが別に普通でした。

うーん困ったな。美味しくなかった。しかしサービスは完璧。ここまで味とサービスのギャップがあるのは奇跡としか言いようがない。しかし第三者評価機関であるレストラン誌が世界3位だと言っているのだから、私が間違っているのでしょう。

当店は料理というよりも全てを楽しみに行く、テーマパークのような存在だと理解しました。風光明媚な立地、センスのある店内、抜群のホスピタリティ、他のゲストとの新興宗教的な一体感、奇抜な料理。シェフはこれらを全てプロデュースする存在であり、料理人では無いのだと思います。したがって、「美味しくない」というのも無粋。ディズニーランドの食事にケチをつけるようなもの。

レストラン誌も「世界のベスト"レストラン"50」であり、「料理」とは言ってないもんね。そういう意味では、「皿の上だけで評価する」と主張するミシュランのほうが味を測る上では向いているのかなあと学習した1日でした。ミシュランが皿の上だけで評価しているとも思えないけれど。



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