ZERUKO/旧市街(San Sebastián)

セルーコ。サン・セバスティアンを代表するバル。分子調理などを駆使し、非常に手の込んだモダンなピンチョスを発明し続けるお店。アルタ・コシーナ・ミニアトゥーラ(高級ミニチュア料理)の代表格。
どのピンチョスも他店に比べて1.5~2倍ぐらいの価格設定ですが、大人気なのはそのどれもが美味しいから。私も滞在中、複数回お邪魔してしまいました。
カウンターの上はユーモア溢れるピンチョスたちがひしめきあっています。
その他、黒板からオーダーする料理も多数。スペシャリテはこちらに多い。
他店に比べるとモダンな内装。客層もやや若い。
卵にツナ、オリーブ、トマト。こういう伝統的なピンチョスもちゃんとあります。
モルシーリャ(豚の血の入りソーセージ)にウズラの卵。可愛らしい!
これは何だかわからなかった。他の客も見た目に圧倒されて、注文している人は少なかったように思える。
いわしのピンチョスも、プチトマトに詰め物をしていたりと手間がかかっている。
「俺たちも撮ってくれよ」ということでパチり。良い笑顔だ。そう、この街の住人は皆笑顔なのです。やはり美食には色々な効用がありますね。
これはなんだか絵的に食指が動かずパス。
アーティチョーク。アーティチョークって日本で食べるとヘンに高いけど、ここならたったの3ユーロ!
花の使い方なんて、高級レストランのそれと同じ。
しかもその全てがアルサックやムガリッツなんかよりも美味しくて、世の中どうなっているんだい?
ウナギの稚魚を頂きました。見た目ほどグロくはないけれど、大して美味しくもない。
他店ではカウンターから素手でいきなりつまむのが一般的ですが、当店は一旦店員さんが預かった後、
温めるなど、再調理してくれるのです。
スペシャリテのバカラオ(タラ)の燻製。煙で両面をしっかり炙った後、
野菜タルトにのっけて食べる。緑色の試験管には野菜ジュースが入っています。この一皿で5.5ユーロと、強気の価格設定。
この白い物体はなんなんでしょう?意外と食べてる人が多かったけど前へ進めなかった。
バラに見立てたピンチョス。エビやらカニやらが圧縮された固体。旨みが凝縮。鮮烈なアタック。爆発的に美味しい。
カダイフ?注文してから揚げるのでしょうか。迫力があったのでパス。
イワシのマリネ。ちょいちょいこういう普通のやつがあったりする。







カマンベールにフォアグラ。カットして重ねてるだけなのに、大量に陳列するとそれだけで華やかに見える。
マッシュルームのピンチョスも他店よりも見た目が素敵。


トマトを凝固剤で再構築したもの。高級レストランでなく、街中のちょっとしたバルでこういうのが出せるのは本当にレベルが高い。
生ハムメロンもどことなく斬新なプレゼンテーション。


こちらはエビのカダイフ巻き。高級レストランで、このまま魚のメインとして出せるクオリティ。










イカスミ系。旨味がしっかりと根付いております。
こちらはトマト系。濃厚なトマトと絶妙な塩加減で抜群に美味しかった。
陳列しているときと異なる姿に再調理してくれるのは二度楽しい。





何かをキャラメルで巻いたもの。人気でしたが、私はあまりピンとこなかった。
なんだろう、とにかくセンスが良い。フエゴネグロも独創的ではありますが、何かが暗い。当店はとにかく華やか。色鮮やか。お店に入った瞬間にテンションがあがります。味もきちんと美味しい。おすすめでです。





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