みやけ 旧鴻池邸表屋/富雄(奈良)

奈良県奈良市は「富雄」という駅から徒歩10分ほど、関東の人間からは実にアクセスの悪い住宅街にある「みやけ」。そんな立地でも食べログ3.70(2020年10月)で百名店に選出と大健闘。
スイーツショップとしては異常とも言える豪奢な建物。なんでも大阪の豪商・鴻池家が建設した「鴻池旧表屋」を移築したものであり、200年もの歴史のある表屋造りの巨大な町家建築です。
大塩平八郎の乱で焼失したものの再建され、戦後は大阪美術倶楽部の会館として使用され、会館の改装時に取り壊しが決まった際に三宅製餡株式会社の社長がまるっと買い取り。奈良のコチラに移築したのち「より多くの人に歴史的建造物に触れてもらいたい」と和カフェへと転用。素晴らしいお金の使い方ですねえ。ゲッティセンターもそうですが、私はこういう気前の良いお金の使い方ができる人を心から尊敬する。
建物は古めかしいですが、予約札のシステムなどはハイテクです。かき氷の季節などは数時間待ちは当たり前のようなので、一度チケットを取りに来ると良いでしょう。私は10月の雨の土曜日に訪れたからか待ち時間はゼロでした。
畳敷き・板張りの店内。すげえ金持ちの親戚の家に遊びに来たような気分です。ガラス窓から差し込み緑色が目に優しい。従業員は若く美男美女揃い。みな感じが良い。やっぱ顔が良いと性格も良いよなあ。「性格の悪い美人」など都市伝説でありブスの願望でしかないのだ。
秋の一時期限定のマロンパフェ。程よい甘さに栗の味が濃い。ジェラートにも栗の成分が上手く溶け込んであり、このクオリティで1杯800円がそこらというのは奈良の奇跡である。金沢の「ドルミール(DORUMIRU)」は反省するように。
こちらは定番メニューのきなこパフェ。黒蜜と大豆の素朴な風味が響くオーソドックスなタイプです。こちらも800円前後だったはずですがしっかりと美味しい。都内のパフェ屋はとりあえず1,380円ぐらい取ってもギリ許される雰囲気がありますが、まとめて駆逐してやりたい気分になりました。
ちなみに抹茶などのドリンクは250円かそこらですが、仮に注文しなくてもプレーンなお茶は無料でお出し頂けます。食べ終わった後でも「ゆっくりしてってくださいね~」とニッコリ笑う従業員。結婚したい。
素敵なお店でした。ハコはもちろん出店までの経緯を含めストーリー性のある和カフェです。それでいて値段は安くしっかり旨いという文句のつけどころのないお店。なかなか訪れる機会の少ない土地ですが、ここから徒歩5分の「うなぎの豊川」とセットでどうぞ。

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