ジャンポール エヴァン 東京ミッドタウン店(JEAN-PAUL HEVIN)/六本木

JPHの食事メニューが2020年7月いっぱいをもって終了することとなりました。食事メニューを提供しているのは六本木と京都であり、京都店も閉店が決まっており、つまり日本からJPHの食事メニューが消滅するというクライシスです。ちなみにパリのお店でも食事メニューが無くなってしまったので、そういう流れなのかもしれません。
駆け込みでランチへ(写真は公式webサイトより)。コロナ禍にあるからか、以前より席数を絞っているように感じました。お食事メニューが無くなったら奥にある厨房はどうするんやろ。
さて、この日のランチにはキッシュ・プロヴァンサルをチョイス。夏野菜がたっぷりの夏メニューです。相変わらず旨い。焦げたバターの香りにみょーんと述べ居るチーズ、ジューシーな夏野菜。ビストロ料理の最高峰であり、当店はフランス料理屋としてスピンオフしても成功を収めるに違いありません。
本題はここから。JPHはアラカルトで注文すると料理1,500円、ケーキ800円、飲み物1,300円と中々の高価格帯なのですが、ランチセット(飲み物とケーキ付き)にすると2千円強で済むという、謎の割引率を誇ります。私のスイーツは「ヴェリーヌ ショコラ カフェ」。軽やかな風味のカカオに果実味豊かなコーヒーの香り。思わず瞑目して味わってしまう美味しさです。
アイスココア。1杯千数百円もするという最高級品。これまで当店ではショコラショすなわちホットココアしか飲んだことが無かったのですが、今日は最初にして最後の試みです。これが、旨い。芳醇な香りに上品な甘さ、余韻として膨らむ複雑性。アラン・デュカスのアイスココアも悪くないのですが、温度を下げ過ぎな点が難しい。他方、当店のそれは温度管理はもちろんシャンパーニュグラスを用いた口当たりなど、どこをとっても満点の味わいでした。
JPHは世界トップクラスのショコラティエですが、マカロンやアイスクリームも滅法旨い。夏は持ち歩きがアレなので、お店で食べるのがベストでしょう。

繰り返しになりますが、食事メニューは2020年7月いっぱいをもって終了です。急ぎましょう。お料理が無くなった後のメニュー構成はどうなるのかな。ガトーとドリンクのセットはお得に残しておいてくれると嬉しいのだけれど。

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