カウンター焼肉 ふかみ/恵比寿

恵比寿駅から明治通り方面へ数分。恵比寿横丁の裏手にある雑居ビル8階にあるカウンター焼肉「ふかみ」。ちなみにこのビル、焼肉やら焼鳥やら肉系レストランが詰まっているのですが、何故か1階がドクターシーラボなのが可笑しい。
深見耕平シェフはゴルフコースメンテナンスの仕事をされていたのですが、大の焼肉好きが高じてヤキニストに転身。ついには東京カレンダーに取り上げられるまでとなりました。常連さんには妙にゴルフ関連の方が多いとのことです。
生ビールは650円、サワー類は500円~と親しみやすい価格設定。これぞ大衆焼肉の醍醐味である。

「もう誰も本なんて読まないでしょ?小説なんてオワコンなワケ」女流作家は顔をしかめる。「やっぱ儲かるのはゲームのシナリオだなあ。一時期は3日徹夜すれば3~4百万は稼げてた」日給100万円じゃないか!思わず身を乗り出す私。
お通し(?)としてアルミの平皿に千切りのキャベツが盛られます。胡麻油のきいた塩ダレ的なドレッシングで後を引く美味しさ。平間の「焼肉北京」を思い出しました。

「スマホゲームのバブルの時の話だけどね。あの頃はスマホゲームは出せば売れるってカンジだったから。内容はさておき、とにかく新作を出し続けることが重要だったワケ」
タン3種盛り合わせ。厚切りタン、タンスライス、タンさがりの3種であり、これだけ入って1,350円というのは立地を考えれば安いほうか。

「あたしの場合、育てゲーみたいなのが多くって、キャラ設定して選択肢ごとにセリフ考えて、とにかく書きまくる。だいたい1作につき3~4百万円貰えるのが相場かな?こんな適当に書いてんのにこんなに貰っていいの!?って最初は罪悪感があったけど、ゲーム会社も死ぬほど儲けてたから、ま、いっか、ってなってきた」
ちなみに当店の推しは「生ダレ」という、韓国味噌風味のフルーティーなタレなのですが(写真撮り忘れた)、タンに関してはたっぷりのネギと塩ダレと共に頂きます。ネギが気前の良い量で嬉しくなる。
赤身4種盛り合わせ。イチボにトモサンカクにシンシンに、、、何だっけな。赤身といいつつ思っていたよりも脂がのっていました。が、先のタンに比べるとこの1皿2,600円は割高に感じました。
ハラミは1皿900円。ハラミについては中々にうるさい私なので、いまひとつピンと来ません。量も少ない。

「ひとつ、ものすごくヒットしたのがあったんだよね。通常のギャラに加えて成果報酬もある契約だったから、ちょろっと書いただけで千数百万円も貰っちゃった。ゲームの名前なんだっけなあ?たぶん聞いたら知ってると思う」そんなに荒稼ぎした作品に思い入れはないんかい、私は小さな嫉妬を込めて彼女をからかう。
ミノは1皿800円。味は悪くないのですが、やはり量が少なく感じます。

「スピード命でとにかく書きまくるからいちいち覚えてらんないんだよね。でも、これまで書いたキャラにかぶったりしないように気を付けないといけないし、一度決めたキャラがブレないように用心しなきゃいけない。会社のほうで既にキャラ設定してくれてる仕事はすごくラクなんだけど」こんなところに鉱脈があったか、と目が覚める思いです。タケマシュランも課金制にしようかしらん(しない)。
お会計は軽く飲み食いしてお会計はひとりあたり8千円弱。うーん、ちょっと高いなあ。先にも述べた通り、1品ごとの価格設定は控えめなのですが量が少ない。酒についてもジョッキが小さかったり妙に氷が多かったりと可処分アルコールが少ない印象です。ランチもやっているようなので、であれば少し印象が異なるかもしれません。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。有名店で、良かった順に並べてみました。
そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。