神保町 黒須/神保町

2016年オープンと比較的新しいお店ながら神保町のラーメン屋でトップに君臨。食べログは3.91(2019年11月)で百名店にも選出。店主はTBSテレビ「有吉ジャポン」の「成り上がりジャポンラーメン編」に出演していたそうです。
平日の12:30頃に訪れたのですが、店外で10人近くの待ち行列。しかしながら回転は速く、10分もすれば店内に座ることができました。
この日のラーメンは「醤油蕎麦」「煮干蕎麦」「塩蕎麦」の定番メニューに加え、限定の
「広島県産牡蠣の塩蕎麦」「イベリコ豚の焼豚煮干蕎麦」「広島県産牡蠣の和え玉」がラインナップ。

行列中に食券を渡し、見切り発車で調理に取り掛かるため、着席後に待つ時間は短い。私のオーダーは「煮干蕎麦」に焼豚をトッピングしてもらいました。
スープが旨い。煮干の旨味が強烈ながら、えぐみや苦みなどは一切なく、高級割烹で出される料理のようです。白眉はメンマ。細く長く柔らかくやんごとない味わいであり、ここまで美味しいメンマを出す店は中々ありません。

チャーシューは薄くスライスされた低温調理タイプであり、試みとしては悪くないのですが、やや臭みが感じられ、大量に食べるには重く感じました。「特製:焼豚2枚、鶏チャーシュー2枚、味玉1個」にすれば良かったかなあ。
麺は細いながらもコシがしっかりと感じられるタイプ。しかしながら太麺原理主義の私としてはやや食感に物足りなさが感じられました。丼が変わった形状であり、麺の量が思いのほか多いです。
ワンタンは別皿での提供。オシャレなプレゼンテーションはありますがマッハで冷えていくので、すぐにラーメン丼に移設したほうが良いでしょう。内部はショウガのきいた鶏肉でしょうか。150円という価格を考えれば悪くない味わいです。
300円の「広島県産牡蠣の和え玉」も注文。牡蠣の風味が凝縮されており間違いなく美味しいのですが、トータルとして麺摂取量が極大化するため若干飽きがきます。それでも300円の追加料金でこの味覚を楽しむことができるのは大層お得と言えるでしょう。店内のほぼ全員が注文していました。
トータルでは1,650円とラーメン屋としてはかなりの金額になってしまいましたが、高級和食店で合間に出されたとしても何の遜色もない美味なる1杯でした。ラーメンを食べに行くと思えば高いですが、日本料理を食べに行くと思えば悪くない費用対効果でしょう。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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