丸山吉平(まるやまきっぺい)/神田

浅草橋にあるトンカツの名店「丸山吉平」。連日の大行列で東京イチとも誉れ高かったのですが、店主が交通事故に遭い大怪我→大手術→閉店(店そのものは師匠筋の「とんかつ檍(あおき)」へと譲渡)。全とんかつファンが涙し丸山吉平ロスが続いていたのですが、ついにこの夏、神田へと場所を移し、復活オープン!!
常連客より「リブロースの250グラムがいい。350グラムだと大味。250がベスト」とのアドバイスを受けていたので、ソチラを注文。リブロース250(豚汁付)が2,500円で、ライスが200円の合計2,700円と中々の値段です。とんかつに豚汁は付くがゴハンは付かないという不思議な仕様であり、また、ちなみに券売機はハイテクなのですがUIがイマイチで直感的に分かり辛かった。
店内はテーブルが2つにカウンターが1列。ガラ空きだったので連れと共にテーブル席に座ろうとすると店主より「カウンターにして」とタメ口で席を指定されました。基本的に感じの悪いお店です。その後、別の2人組客がテーブル席に着く際にはブロックが無かったのが納得いかない。
肉がデカいので調理には10分以上を要します。揚がった後にバットへと移し、長い時間をかけて油切りと余熱入れを行うのが印象的。衣の粒子は大きく色は濃いキツネ色。かなりの高温なのでしょう。豚肉には修業先と同様に「林S.P.F.豚」を用いています。
断面は淡いピンク色で私の乳首のようです。 ザクっとした食感。肉の部分は水分が絶妙に保たれておりシットリとした食感。他方、脂身はその通り脂であり、内臓が悲鳴を上げ始める。トンカツ通に言わせれば「トンカツとは脂を食べる料理」らしいのですが、私はトンカツ通ではなく、半分近くが脂のこのトンカツには途中から飽きが来ました。
脂で内臓が苦しいので、種々の調味料を駆使して何とか胃袋へと押し込んでいきます。ブラック岩塩、レッド岩塩、醤油、トンカツソースというラインナップ。トンカツソースは非常に甘いのですが、その暴力的な味わいが脂を上手くラッピングしてくれました。
ゴハンは一般的な定食屋と大差ありません。お新香が無いのが少し寂しい。
豚汁が美味しい。豚肉を中心とした具材がたっぷりと入っており、100円でおかわりできるのもグッドです。
冒頭に述べた通り、ストーリー性のあるお店であり楽しみにしていたのですが、私の好きなタイプのトンカツではありませんでした。これで2,700円は高いなあ。


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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構効高価だわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
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とんかつを「超一流の大衆料理」として、グルメ業界の重鎮たちがひたすら議論を重ねる本。よくもまあとんかつでこれだけ語れるなあと呆れます。ここに記された「殿堂入り」のお店はさすがに外しません。

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