ベッセルホテル(Vessel Hotel)/石垣島

沖縄をリゾートとしてみる場合は高級ホテルに泊まろうと頑張るのですが、あくまでダイビングの拠点としてみる場合はドミトリーを含む安宿に泊まることが多い私。今回の石垣もダイビングのみを目的としていたため、1泊5千円のビジネスホテルに予約を入れ、特に記事にする必要もなかろうと写真撮影をサボって後悔。このホテル、すごく良かったです。
広さ21平米のクイーンベッドの部屋に予約を入れていたのですが、どういうわけかクイーンベッド2台のツインルームへアップグレードしてもらえました。清潔で機能的。ネットが遅いのが玉に瑕ですが、まあ、1泊5千円のホテルとしては良いほうでしょう。あくまでビジネスホテルであるため大部屋は無く、家族連れがいないためとても静かです。
誤算だったのは朝食。普段は朝食を食べない私なのですが、この日は早朝に「台風のため本日のダイビングは中止」との連絡が入ったため丸一日がヒマになり、朝メシでも食べながら時間をつぶすかあと会場に向かったのが運の尽き。
ラインナップがビジネスホテルの無料朝食にしてはかなり豪華、かつ、沖縄郷土料理が実に豊富だったのです。
アオサ入りの卵焼き、じゅーしー、アオサの佃煮、沖縄そばのヤキソバ、ゴーヤの天ぷら、パパイヤチャンプルー、ラフテー。ラフテーなど死ぬほどコッテリした料理まで朝食に加えてしまう心意気に拍手喝采。
野菜も豊富であり、島野菜が豊富なのも嬉しい。ハンダマ(葉表が緑色、葉裏が紫色をしており、加熱するとヌメリが出る島野菜)を置くビジネスホテルなど聞いたことがありません。
牛乳が「マリヤ乳業」であるのはもちろん、「ゲンキカフェ」「マリーブ」まで取りそろえるあたり、執念を感じます。
デザートに地元の果物があるのはもちろん、「ぜんざい」や「サーターアンダーギー」まで。その辺の定食屋よりも沖縄色が強い。
もちろんウインナーやスクランブルエッグなど、ビジネスホテル朝食の王道とも言うべき料理もマナーとして用意はされているのですが、誰も見向きはしていません。
朝から歯止めのきかない食欲を発揮してしまいました。食べ放題の沖縄料理が無料でついて1泊5,000円。1か月でも15万円。1年で180万円。10年で1,800万円。東京の生活って何だろうと、色々考え込んでしまった朝食でした。


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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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