ルビープリンセス(Ruby Princess)/シアトル

私の初めてのクルーズ旅行は2010年夏の14日間にわたる地中海・エーゲ海クルーズ。その際に利用した船がルビープリンセス。私が船旅を好きになるきっかけとなった船です。
みなとみらいのランドマークタワーをちょうど横倒しにしたぐらいの大きさであり、言わずもがなの巨大船なのですが、7年前に2週間も過ごした船でもあるため、どこに何があるのか細胞レベルで記憶しており使い勝手が非常に良く感じます。
ゲストは乗船回数や累計宿泊数でステータスが細分化されており、我々は「乗船4〜5回目または31〜50泊目」のルビー・メンバーに位置づけられています。だからといって大した特典は無く名誉職のようなものなのですが、ドラクエ世代にとってレベルが上っていくのは純粋に楽しい。
部屋のクラスは大まかに「内部屋」「バルコニー付き」「ミニスイート」「スイート」の4段階あり、価格がおおそ倍々になっていく仕組みです。内部屋が10万円のクルーズであればスイートは80万円が相場。私は船旅が好きすぎて、どのクラスであっても相応に楽しむことができるのですが、今回は久しぶりのプリンセス・クルーズということで、奮発してミニスイートを予約しました。
部屋に入る。広さは40平米ほど。前回のハワイクルーズ前々回の年末年始クルーズはいずれも20平米ほどの広さであったため、ものすごく広く感じます。
バルコニーも広く快適。ただし今回はアラスカクルーズであり外気温が低いため、あまりバルコニーを堪能できる機会は少なかった。
ワードローブにも余裕があり、
バスルームにはバスタブもあります。
ルームスチュワードが挨拶を兼ねてウェルカム・シャンパーニュをお持ちしてくださいました。ちなみにアメリカ人はスパークリングワイン全般をシャンパーニュと呼びたがる傾向があり、それがコンプリメンタリー(無料)である場合、シャンパーニュである確率は極めて低いです。
ミニスイート以上のクラスはリネンやタオル類が特別仕様であり、スベスベのモフモフでいつまでもゴロゴロしていたくなる心地よさです。
船内の共用設備については7年前とほぼ同じであるため改めての解説は控えますが、全体としてやはりセンスがいいですね。当船の内装がアピシウスだとすれば、日本船はジョナサンといったところ。それでいて日本船のほうが高いのだから目も当てられない。日本においてもクルーズ旅行が浸透し、規模の経済が働くようになればいいのにな。
当船は客層やサービスも良い。クルーズ業界を「低価格」「中価格」「高級」「最高級」の4つにクラス分けした場合、プリンセス・クルーズ社は「高級」にあたるため、客層も自動的にそれなりの人が集まります。例えばノルウェイジャン・クルーズ・ライン社ロイヤル・カリビアンは「中価格」にあたるため、デブ・タトゥー・半ズボン率が高くなりドレスコードはないがしろにされがちです。ハコや設備を楽しみたい際は「中価格」の巨大船、世界観や哲学を楽しみたい方は「高級」以上で客層やサービスを買うと良いでしょう。


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