アンダーズ タヴァン (ANDAZ TAVERN)/虎ノ門


アンダーズ東京。ハイアット系ホテルではグランドハイアットとパークハイアットの中間の格でしょうか。森ビルは当ホテルを「虎ノ門ヒルズの考え方を凝縮した存在」と述べています。
本日はアンダーズのメインダイニング、アンダーズ タヴァンへ。51階はレセプションやダイニングなど全ての機能が詰まっており、リッツカールトン東京の規模を小さくしたような印象です。
奥の特等席へご案内頂けました。並みのレストランであれば7~8人は座れそうな席であり、2人で占有するには申し訳なく、やや落ち着きません(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
目の前には光の洪水。「ねえ、なんで東京とかNYって夜景が褒められないのかな」おっしゃるとおりだ。東京やNYは賞賛されるべきポイントが山ほどあるから、夜景ごときは後進に譲ってやっている大人の態度なのかもしれません。
泡で乾杯。店内の雰囲気はすごくいいのですが、ちょっと照明が暗すぎてワインや食材の色が見えないのが玉に瑕。
まずはサラダ。たっぷりの夏野菜に質の良いサーモンのマリネ、ローストされたビーツが躍ります。ドレッシングが秀逸。ハニーマスタードを用いたものでしょうか、遊び心のある甘さと程よい刺激に目を細める。
桃のヴィシソワーズ。ヴィシソワーズとはバターでポロネギとジャガイモを炒め、ブイヨンを加えて煮、裏ごしして生クリームで伸ばした冷製スープです。ベースとなる味わいは完璧であり、バランスよく桃の風味が添加されており、悶絶するほどの美味しさです。ビスクなどのスープはもちろんわかりやすく美味しいのですが、このスープには驚くような繊細さがあり、2017年わが心のスープ暫定1位。
短いコースであり、メインは魚が肉を選ぶことができます。私は魚を選択。特大のイサキ。付け合わせの温野菜とタプナードは美味しいものの、本丸のイサキの調理に思い切りがなく、量が多いのも相俟って単調に感じてしまいました。
合わせるワインはチリの白。ふくよかな樽香がいいですね。ただし先のシンプルな調理にはそぐわないボリューム感です。
連れはもろみ豚のロースをチョイス。「肉というよりもカボチャのリゾットの量が多すぎてどっちが主役かわかんなくなっちゃった」とのこと。
デザートには小指ほどの大きさのエクレアが3本。一口食べて連れと目線が交錯する。全然美味しくない。「これはヒロタのシュークリームと大差ないわね。アンダーズは反省するように」と、連れ。
コーヒーは肌理の細かい泡が立ち、王道中の王道で美味しかったです。

ショートコースとは言え、あまりに量が少なく、パンすらありませんでした。魚を選択した私など500キロカロリーは切っているのではないか。あまりに量が少なかったので今回は意見不表明。次回はフルコースを注文し、自分でワインを選んでみようと思います。帰りにラーメン屋に立ち寄りました。


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ホテルでの食事は割高ではあるのですが、サービスも味も大きく外すことは無いので安定枠として確保しています。その中でも私のお気に入りは下記の通り。

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