2週間のハワイ旅行で出来ること<4.5日目>~オーノー、イッツ・ノット・フリー~

Lyftでクルーズターミナルの住所を上手く入れることができなかったので、地図から直接ピン打ちで目的地をセット。便利な世の中になりました。
手荷物検査においてリュックに入れていた水が没収されました。ここらへん飛行機と同じなのかな、と思いきや、なんと別口で預けるスーツケースの中の水まで没収されました。

そう、Airbnbに滞在していた際に24本入りの水をスーパーでまとめ買いしており、滞在中に飲みきれなかった分はスーツケースの空きスペースに忍ばせておいたのです。

船会社からは「安全上の理由」と説明されましたが、船室に入ると「お水は1本5ドル(18%のサービス料は別)」との案内。さらに「アルコールはワインに限り、1本あたり15ドルのコルケージ(抜栓料)を払えば持ち込み可」との表記。

液体はダメと言いつつコルケージを払ったアルコールは何故良いのだ。納得がいかず係官に、バターやジャムのようなクリーム状のものを持ち込むのはどうなんだ?と訊ねると「それは液体じゃないだろ?喉が渇いたら溶かして飲むっていうのかい?」と笑われたため、安全上の理由では無く商売上の理由であることが明らかとなりました。
船会社はノルウェイジャン・クルーズ・ライン(以下NCL)。中級クラスのアメリカの船会社です。今回は航路船が重要であり、船自体には特に魅力を感じていなかったので、船室は窓なしの一番狭くて安い部屋にしました。
それでも18平米はゆうに超えそうな広い部屋。
収納も広く、狭さを感じることはありません。これまでオーナーズスイートのようなとんでもなく広い部屋に泊まったこともありますが、私のように観光や観劇に出ずっぱりのような客にとっては船室の豪華さはゼロ意味であるため、もはや狭くて安い部屋で充分な気がしてきました。この夏はプリンセス・クルーズ社のアラスカクルーズにおいて、スイートルームを予約しているため、その際に最終的な結論を出したいと思います。
バスルームが手術室のようににピカピカ、リフォームしたばっかりなのかな。
船内にランドリーはなく、全てクリーニングサービスを使用する必要があります。飲料水に始まり、客が必要とするもの全てにおいて細かく積み上げてくる芸風ですね。オールインクルーシブとは何だったのか。そのうちトイレの使用料さえ取りかねない勢いです。結果的に同じ費用がかかるのであれば、最初からクルーズ代金を高く設定した上でオールインクルーシブしたほうがストレスが少ないのになあ。

ただ、これも船会社の運営形態の多様化に基づくものなのかもしれません。最近ではアルコールまで全て込み料金の船もあれば、ホテルのように全てバラ売りで、食事料金も個別精算という船まで出てきているようですし。

船内探検。客の主力は白人老夫婦。年齢層は地中海クルーズ北欧クルーズの中間です。また、ロイヤル・カリビアン社の客層よりもタトゥー率とデブ率が低く、いわゆる紳士淑女が多いように見受けられました。ファミリーは少なく、アジア人は全体の2%ほどです。
ゲストに義務付けられている避難訓練。きちんと参加したか否かの点呼まであり、これまで参加した船での避難訓練の中では最も本格的でした。
排水量8万トンの割にプールなどの余興設備は少ない。
ジムは充実。マリーナ・ベイ・サンズよりも豪華です。
「シャンパーンバー」「ナパ」と名乗るの酒場があったのでワインリストを拝見させてもらうと、いずれも共通メニューでありその種類も少なく、シャンパーニュやナパのワインが集中的に取り揃えられているというわけではありませんでした。ここらへん内容よりも雰囲気重視のアメリカ人。
出港時刻が近づくとプールデッキにおいて出港パーティが開催されます。しかしながらその音楽は、DJ.SPLASHという人物が紡ぐガチのEDM。アムネシアよろしくギラギラとした照明が闇夜を切り裂き、白人老夫婦にはいささか厳しいテンションでしょう。
プールサイドでBBQが行われておりゲストは自由に食べて良いのですが、味は中くらい。
船内新聞を読むと、「Friends of Dorothy Meet」というイベントを発見。ドロシーという名前にゆかりがある人が集まるのかなあ、と疑問に思い調べてみると、LGBTの集いということが判明しました。何と遠回しな。ちなみにプリンセス・クルーズ社では「LGBT Get Together」のようにズバリ記載します。

次に見つけたのは「Friends of Bill W. Meet」。こちらは「アル中からの復活者の集い」とのこと。世の中知らないことがたくさんあるなあ。
荷解きなどでバタバタしていたので、ゆっくり腰を落ち着けて食事をすることもできないので、カジュアルなビュッフェレストランで夕食を摂る。詳細は別記事にて。
食後はウェルカムショーへ。ダンスあり、歌あり、イリュージョンあり、スタンダップ・コメディありの、この船が擁するエンタテインメント集団のオムニバスです。また、船を運用するマネージャーたちの紹介も。他の航路では世界各国の人々が働いていることが多いのですが、この船の従業員はアメリカ人がほとんどであり、3割はメインランド、7割はハワイの人という印象。
ショーの〆の映像に「Feel Free」という、当社のスローガンが大きく映し出される。妻はそれを見て一言。「オーノー、イッツ・ノット・フリー」。


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目次
「2週間のハワイ旅行で出来ること」シリーズを目次としてまとめました。
当シリーズ執筆時点(2017年5月)においては一番イケてるハワイ本。雑誌STORYの編集者・ライター・モデル・スタイリストが総力を結集した情報量です。ローカルのマニアックな口コミも多数掲載されており、リピーターも充分満足できることでしょう。

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