民宿やざわ/礼文島

礼文島は香深フェリーターミナルすぐにある「民宿やざわ」。漁師の営む民宿であり、「夕食が絶品」「旬のウニをたらふく楽しむことができる」と食事を絶賛する声がある一方で、「失礼」「偉そう」「上から目線」などの悪評も尽きません。
おりょ?お部屋はめちゃめちゃ清潔じゃないですか。そういえばチェックイン時はオバチャンたちがキャスターを丁寧に拭いてくれたりと、非常にキレイ好きな印象。部屋の洗面所やトイレなどもピカピカに磨き上げられており、そのへんの温泉旅館よりも余程キレイキレイです。
部屋に風呂は無く、歩いて数分の日帰り温泉「礼文島温泉うすゆきの湯」の無料券がもらえます(写真は礼文町公式ウェブサイトより)。このシステムはいいですね。なに、温泉併設のホテルであっても部屋から歩いて数分は要するものである。
部屋に至るまでの通路はこんな感じ。まさに合宿。青春時代を思い出します。当館に風呂が無いだの大将の愛想が悪いだのブツクサ文句を言っている連中は、きっとまともな青春時代をおくってこなかった文化系の陰キャなのでしょう。
夕食は18時一斉スタートで、ライスは自分たちで炊飯器からというセルフなスタイル。まさに合宿。それでもやはり漁師経営の民宿だけあって、海産物が豊かです。
目玉は礼文・利尻産の旬のウニ。「うにむらかみ」などであれば数千円、都心の鮨屋であれば一体いくらなんだというクオリティのものをお出し頂けます。
朝食はこんな雰囲気。いわゆる民宿や合宿所の朝食です。ネット上の口コミでは「ホッケのちゃんちゃん焼きが絶品」とあったのですが、1泊組のメインディッシュは焼き鮭で、ホッケのちゃんちゃん焼きにありついていたのでは連泊組のゲストのみでした。

お代は1泊2食付きでひとり1.1万円。物価の高い礼文島において、あのウニを楽しみつつ清潔な部屋に滞在できたことを考えれば悪くないディールです。宿の方を悪く言う口コミも散見されましたが、普通に過ごしていれば雰囲気が悪くなる瞬間など皆無であり、むしろ気のいい親切なおっちゃんという印象しか残りませんでした。相手の態度は自分の態度の鏡である。押上の「黒かどや」みたいなものかもしれません。

もちろんプライバシーはあって無いようなものですし、wifiの有無を尋ねる気すら起きない誂えなので、宿泊施設にそういうものを求める方は当館、いやそもそも礼文島に来ないほうが良いでしょう。合宿気分でどうぞ。

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