ヒルトン東京ベイ/舞浜

身の回りの民が皆、「今のディズニーは空いていて快適」と推してくるので私も真似してお邪魔することに。現在、当日券は販売されておらずネットで時間指定のチケットを買う必要があるのですが、公認ホテルのチケットが付いたプランで予約すればそれらの手間をすっ飛ばして入園できます。
まずは舞浜駅に着いて左にあるウェルカムセンターに向かうのですが、ここでのオペレーションが神経症的にコロナを恐れており、きちんとやっているを通り越してもはや滑稽。まあ、彼らも心からやらなきゃならないと思っているわけではなく、心無い自粛警察からの見当はずれな批判を避けることが目的なのでしょう。
ちなみにチェックインする日にパークを訪れるプランで予約した場合、まずはウェルカムセンターで荷物を預けてチケットを受け取り、身軽にディズニーランドを堪能することができます。預けた荷物は一足先にホテルへ運んでおいてくれ、このあたりの仕組みは洗練されていました。
日差しが強くなってきた14時ごろにパークは一旦切り上げてホテルへと向かいます(写真は公式ウェブサイトより)。ホテルへはJR舞浜駅から20分おきにバスが出ているのと、ベイサイド・ステーション駅から5~10分おきにバスが出ています。いずれも無料です。
お隣の「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」に比べるとさっぱりとした印象。ディズニーの近くだからといって浮かれているというわけではなく、全世界のどこにでもあるヒルトン的な雰囲気であり、ディズニーの風味を期待している方は拍子抜けするかもしれません。私は拍子抜けしました。
客室もディズニーのディの字も感じさせないほど小ざっぱりとしています。ベッドのシーツが生乾き臭がしてちょっとアレです。
部屋の設備は必要最低限といったところ。春のOLのようなパステルカラーで取りまとめられていますが、真っ黒に塗りつぶせばその辺のビジネスホテルと大差ありません。冷蔵庫は空っぽ、ミネラルウォーターすらありません。
バスルームもさっぱり。バスタブもトイレも洗面台も1部屋に押し込められており、清潔ではありますが使い勝手は良くない。
クローゼットも機能的と言えば機能的なのですが殺風景。アイロン台なんかいらんからスリッパを使いまわしじゃなくて使い捨てのやつにして欲しい。
館内散策。といっても、都心のシティホテル以上に何もありません。コンビニの品揃えが妙に充実してるのが可笑しかった。
朝食はビュッフェ形式。マスク・手袋着用はコロナ渦におけるビュッフェスタイルとして定着していますが、マイトングが用意されるのは新しい。料理をキャッチするたびにトングを持ち帰るのは面倒なので、この仕組みは感染症関係なく今後も継続して欲しいところです。
ラインナップはいわゆるリゾートホテルの朝食バイキングといったところ。ドゥブロブニクでも思いましたが、ヒルトンのサーモンは当たりなことが多い。たまたまかもしれないけれど。
朝食後はプール。長さ17メートルが3レーンと小ぶりなプールですが、1レーンはきっちり完泳用に区分けされており泳ぎやすかった。お隣シェラトンの無法地帯なプールとは段違いのクオリティです。「プールの利用は無料だがロッカー利用料はひとりあたり1,100円が必要」などといったシェラトン流小金せびりもありません。
ジムはお邪魔していませんが、写真を見る限りかなり広い。使い勝手が良さそうです。
ちなみに屋外プールもあるのですが、2020年夏は残念ながら休業(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
ということで、舞浜という地にありながらも一般的なヒルトンでした。ブレない。そういう意味で、普通の大人カップルであればヒルトンはアリかもしれない。ディズニー近くに泊まりたいけどなるべく静かに過ごしたい場合にどうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。