レストランMINAMI/札幌

札幌にも展開する「ひらまつ」の系列店「レストランMINAMI」。もともとは「イル・チェントロ ひらまつ」というお店だったのですが、シェフの名を冠しリニューアルオープンです。場所は札幌駅近くの赤れんがテラス4階。
一面の大きな窓が印象的。重要文化財である赤レンガ庁舎や銀杏並木を見渡すことができ、何とも健康的な眺望です。まずは昼に訪れてこの景観を楽しみたいところですね。店内は広くバンケットも可能で個室も完備。「ひらまつ」らしい多種多様な使いみちがあります。
「ひらまつ」はインポーターであるためモノによってはとてもリーズナブルにワインが楽しめます。南大輔シェフは北海道出身。広尾「ひらまつ」を皮切りに各店で腕を磨いたのち札幌に戻り、当店を凱旋オープン。
グジェール(チーズを混ぜた風味の良いシュー皮)は仄かに温かく、またかなりサイズも大きく旨味もたっぷりで美味。泡にぴったりのおつまみです。
冷製のスープ?ムース?パプリカ主体の溌剌とした味覚であり、トマト風味の爽やかな酸味が心地よい。かなりしっかりと泡泡した舌ざわりが残っており、暑い夏に最適の1品でした。
種々の夏野菜にジャガイモのソース、シェリー酒と出汁のジュレ。鮮やかな緑色が目にも美味しく、実際に食べても旨い。ソースやジュレも美味しいのですが、素材そのものの力強さを感じた1品でした。
これはフォカッチャ?シンプルを通り越してプレーンな味わいであり、パンそのものにもうちょっとややこしい味覚があっても良かったかもしれません。でもまあ、次の料理のソースがしっかりしてたから良いのか。
お魚料理はアイナメ。写真からはわかりづらいですが、かなり身が大きくシャケ弁のシャケの倍くらいのサイズがあります。身そのものは淡泊な味わいですが、魚介の出汁とサフランを用いたソースがコッテリとしており、全体として重厚な味覚です。
メインは黒豚。低温長時間調理であり、しっとりと水分を湛えています。が、調理法はさておき、肉そのものがかなり美味しかった。白眉は付け合わせのトマト。中サイズのトマトが丸ごと1個用いられており、中身はバジルを中心としたソース(?)が詰め込まれており、メインの食材を喰うほどの存在感でした。
デザートはマンゴーやキウイなど旬のフルーツを中心にヴェルヴェーヌのシャーベット、ヨーグルトのタレ。やはり夏向きのサッパリとした味覚であり、超高級かき氷といったところです。
小菓子とハーブティで〆。ごちそうさまでした。やはりきちんとした企業グループなだけあって、安心安定の味わいでした。料理はもちろんサービスや空間設計に至るまで抜かりなし。ただ、もう少しシェフの個性は尊重したほうが良いかもしれません。せっかく個人名を冠するのだから、より属人的な料理であっても良いのではないか。どの料理も無難に美味しいですが、披露宴料理に近い印象もあり作者不明のきらいがありました。

いずれにせよ、この舞台とサービス、料理を味わって6千円前後というのはリーズナブル。一番安いランチコースは3千円からあるようなので、先輩が後輩OLちゃんにおごっちゃうぞな会にも良いかもしれません。まずはランチでどうぞ。

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