ロイヤル・ヨルダン航空 ビジネスクラス/ドバイ→アンマン

ヨルダンという国に用事は無かったのですが、UAEとカタールが断交したせいで直で移動することができなくなってしまいました。その場合、近隣のオマーンなどを経由するのが一般的なルートですが、私はワンワールドの通しチケットだったため、ロイヤル・ヨルダン航空で遠めのアンマンを経由する必要があります。
私が購入したのはファーストクラスでの世界一周チケットですが、ロイヤル・ヨルダン航空にファーストクラスというものは存在しないためビジネスクラスにダウングレードしての利用。
しかしながら、当エアラインのビジネスクラスは実にしょぼい。デルタ航空の短距離ビジネスと同等、ひいては日系エアラインのプレミアムエコノミーと大差ありません。
それなりに座席は倒れる仕様ですがフルフラットには程遠く、新幹線のグリーン車といい勝負です。
アメニティは歯ブラシ・靴下・アイマスクの3点セットのみ。ポーチの生地も安普請。
ウェルカムドリンクとしてアラビックコーヒーが振る舞われます。浅煎りしたコーヒー豆とスパイスを煮出して作る液体であり、このような味覚に不慣れな私は美味しく感じることができませんでした。もちろんこれはロイヤル・ヨルダン航空に罪はなく、このような液体コンセプトを生み出したアラブ世界全体の責任である。
安定飛行に入るとドリンクサービスが始まります。イスラム系の国ではありますが、アルコールも用意されています。シャンパーニュはテタンジェ。その他のワインはヨルダンのローカルワインでした。
前菜は「ウエスタン」か「アラビック」を選ぶことができ、せっかくなので後者を選択。おなじみフムスなどが並べられるのですが、まあ、機上の食事といったクオリティです。
メインは鶏肉にしたのですがイマイチ。日系エアラインのエコノミークラスの食事と同等かそれ以下です。陶器に盛り付けている点で、かろうじてビジネスクラスとしての矜持を保っているということでしょう。
デザートも出鱈目に甘ったるく、甘くすることのみを自己目的化しているように感じました。
アンマンを経由しなければならなくなった上、ビジネスクラスにダウングレードというだけでもサゲなのに、このクオリティにはガッカリ。アンマンにおけるラウンジも酷かったので、ちょっとこのエアラインをワンワールドに据え置いたままで良いものか心配になりました。


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