豚組食堂/六本木

西麻布の超高級トンカツ屋「豚組」のセカンドライン。住所としては六本木ヒルズ内にあり、日比谷線六本木駅直結でアクセス至便。ヘンな時間に行っても大体小規模な待ち順列が発生しているという、根強い人気を誇るトンカツ屋です。妙な点が多く色々と傷ついた飲み会の会場「豚組 しゃぶ庵」も系列店。
店内は厨房を大きく取り囲むカウンター席と、テーブル席がいくつか。おひとり様でちょっぱやで済ます方がいたり、酒が結構充実しているので飲み会づかいしているグループもいたりと、とりとめのない客層です。外国人観光客がすごく多いのも特徴的。
わかり易いメニュー構成。これにメンチカツやコロッケなどのサイドメニューがいくつかあります。この日の「プレミアム」は「村上豚」というものでした。私はフィレかつ膳の165グラム、連れはロースかつ膳の110グラムを注文。いずれもスタンダード銘柄豚です。
フィレかつ膳が到着。かなりの厚さ(太さ?)であり火入れに時間を要するため、提供まで15分近くかかるので、お急ぎの方はお気をつけて。
キャベツと白米はおかわり無料。お椀は100円という変わったシステム。キャベツは別皿に盛られており食べ易いのがいいですね。それ専用のドレッシングがあるのもグッドです。
お椀は赤味噌主体で結構の味の濃さ。味は一般的な定食屋のそれと同等。せっかくのトンカツ屋なのだから豚汁のほうが良かったなあ。
お漬物は少量ながら、フレッシュ、かつ、柚子の風味がきいて結構美味しい。漬物的塩分の補給というよりは割に繊細な味覚なので、これ単体で食べたほうが良いかもしれません。
衣の粒子は中サイズであり、色は茶色に近く、徹底的に揚げられていることがよくわかります。肉はしっとりと水分を含み瑞々しい。若干、豚肉特有の臭みが感じられるのが玉に瑕。したがって塩で食べるよりもソースで食べるほうが臭みがカバーされて良かったです。

連れのロースかつ膳。仲良く1切れ交換こです。トンカツにおいては私はロースよりヒレカツを好むのですが、当店に限ってはロースのほうが美味しく感じました。脂と肉のバランスが良く、その脂もスルリと溶ける舌触り。
ごはんは山形県ひとめぼれ。やや硬めに炊き上げられており私好み。ソースの塩分と相俟ってバクバクバクバク進む進む。調子に乗って半分だけおかわりをお願いし、無事カロリー過多となった夜でした。

大規模商業施設に入居するチェーン店なので、それほど期待していなかったのですが、思っていたよりも全然美味しかったです。1時間近く並ぶ超人気店「丸五」「檍(あおき)」「のもと家」などに充分比肩するレベル。それほど並ばないぶんこっちの方が使い勝手が良いでしょう。


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