Wistub Brenner/Colmar(フランス)

コルマール(Colmar)で人気の郷土料理店。月曜のランチタイムであっても満席。念のため予約を入れてから行きましょう(トリップアドバイザーからネットで予約可)。英語メニューがあり、英語も通じます。
立地が良く、郷土料理を出す店とあって、やはり観光客が多い印象。それでもド観光地に面した観光客向けのレストランよりも志を持って訪れているゲストが多く感じます。
地元の泡、クレマン・ダルザスを注文。500円程度と格安。アルザスらしく非常に酸味が強い1杯ですが、炭酸と低温のおかげがバランスの良い味覚に感じました。
注文方式はシンプル。前菜+メイン+デザートで30ユーロ、前菜+メインだと26ユーロ、メイン+デザートだと25ユーロ。選択した料理によってはいくつか追加料金があったりもします。
私は前菜にタマネギのキッシュ。のけぞるような大きさでしたが、トロトロと優しい口当たりの生地なので、スイスイと胃袋に落ちていきます。タマネギの甘味もグッド。
妻はエスカルゴ。カタツムリと聞くとギョっとしますが、よくよく考えれば貝類とそうコンセプトは変わらず、そのコリコリとした食感がクセになります。フランスに来ると必ず1度は食べたい食材
後続のメインディッシュが山盛りであろうことを予見して、パンには手をつけず。
地元のリースリングをグラスで1杯。3.5ユーロと格安物件。これぐらい安いとマックのバリユーセットのコーラぐらいのノリで注文できます。「フランスで食事中に酒を注文せず水で済ましていると、アヒルみたい、と揶揄される」と誰かが言っていた理由が何となくわかります。
さて私は凝りもせずシュークルートを注文。一昨日のディナーでは打ちのめされてしまいましたが、当店は控えめのポーションであり、その代わりに肉の質も良く、最初から最後まで実に美味しく食べることができました。
妻のメインはちょっと謎。ジャガイモにニンニク風味をつけてこんがり焼いたものに、マンステール(地元のチーズ)、生ハム。添えられているのは地元のフレッシュチーズに野菜などを刻み込んだザジキ的なものです。

隣の観光客が「マスタードをくれ」と店員に告げると、マンステールが丸々出てきて、プチトラブルになっていて何だか可笑しかったです。
飲んで食べて4,000円チョイ。ランチの絶対価格としては高めですが、ド観光地でド郷土料理を食べ、気持ちのよいサービスと共に地元のワインをたっぷり飲めたという意味で、リーズナブルに感じました。コルマール観光のお供に是非どうぞ。


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ミシュラン3ツ星を50年以上維持する3軒のレストランを巡る旅」目次

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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