Earl of Sandwich(アール・オブ・サンドウィッチ)/Marne-la-Vallée(フランス)

サンドイッチを発明したと言われるサンドウィッチ伯爵の直系の子孫であり伯爵位を有する第11代サンドウィッチ伯ジョン・モンタギューが開業したサンドウィッチ店。フロリダディズニーのショッピングモール「ディズニー・スプリングス」で1号店がオープンし、その後もディズニー系の施設を主軸に出店が続きます。
多層階ぶち抜きの開放的な店内。壁一面がガラス窓となっており、アップルストアと同等かそれ以上の冷房効率の悪さです。

ちなみに土曜日のランチで訪れたのにガラガラでした。パーク内のレストランはどこも凄惨な混み具合であることを考えれば、一旦退園し、こちらに来てしまったほうが満足度は高いかもしれません。
メニューをじっくり眺めていると、流暢な英語を操る店員が相談にのってくれます。このメニューは便宜的なもので、材料やパンを組み替えたり抜いたり、トッピングも自由自在とのことでした。
注文後ポケベルを手渡され、調理が完了するとブルブルで呼ばれるシステムです。食事を受け取った後は2Fへ移動。この席のほか、屋外テラス席もありました。
まずは本日のスープ。テーマパークに隣接する商業施設のファストフードだからといってフランス人は手抜きをしません。非常に濃厚でトマトの凝縮感が感じられ、もっと水で伸ばしても良いと思えるぐらい圧倒的なスープでした。塩気が強いというわけではなく、全体的な濃度が濃い。酸味まで強い。クルトンものけぞるような大きさでしたが、これだけ濃いスープであればこれぐらいでちょうど良いのかもしれません。
「Chipotle Chicken Avocado」というサンドウィッチを注文したのですが、実際に供されたのは
わらじを2枚重ねたような、へっぴり腰のサンドでした。サンプル写真との期待ギャップはマクドナルド級です。
味は結論から述べると結構旨い。まず、パンのレベルが高い。カリっと表面が香ばしく、バターもたっぷり、香りも歯ざわりも良い。その他の具材は想像通りの味覚であり、ちょいピリカラのソースが味わいに奥行きを持たせます。
スペシャリテの「オリジナル1762(The Original 1762)」。 サンドウィッチ伯爵が食べていたとされるサンドイッチを再現したローストビーフのホットサンドです。
実物はやはり同じ食べ物とは思えない代物でした。この絵柄を神経衰弱に混ぜ込まれると混乱を招くこと間違いなし。
パンの味は先ほどのものと同等なのですが、肉に臭みが残ります。焼きの温度調節がいい加減なのか、ところどころ焦げており苦味まで生じています。チーズも少なく、全体として不満の残るサンドでした。
とは言え1サンドあたり1,000円を切る価格設定であり、立地などを考えれば悪く無い費用対効果です。テーマーパークで食べる料理という意味ではまあまあ。少なくともパーク内のレストランよりは意義のある食事でしょう。


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