ミシュラン3ツ星を50年以上維持する3軒のレストランを巡る旅 vol.5~リヨン~

コルマールからTGV(新幹線)でリヨンに向かう。元々予約していた列車は2等、かつ、2度の乗り換えを要するイケてないものだったのですが、ストライキにより当該列車が運行停止となり、「他の便に無料で何でも振り替えてええで」ゾーンに突入しました。
振り替え先は1等、かつ、直通列車。当初のものよりも段違いに快適です。何このわらしべ長者感。果たしてこれはストライキとして正しい行為なのかどうなのか、人ごとながら心配になりました。
wifi完備で爆速。東海道新幹線はおろか、私の自宅のそれよりも快適な環境だったかもしれません。それにしても東海道新幹線のネット環境はどうにかならんもんか。陸を走っているはずなのに全然使い物にならない。飛行機のwifiのほうがよっぽど使える。


■Lyon(リヨン)
フランス第2の都市のリヨン。この街の目玉は何と言っても食事です。中世から地理的な恩恵によって交易の街として栄え、フランスはもちろん、イタリアの商人などが多数往来することとなり、様々な食材が行き交うようになりました。ちなみに料理界の2大ガイドブックと言えば「ミシュラン」と「ゴ・エ・ミヨ」ですが、リヨン市内に3ツ星店が無いことからリヨンっ子たちはミシュランに反感を持っているらしいです。

都会なのでいつでもuberを捕まえることができます。地下鉄やトラムもあるのですが、我々は移動のほとんどを徒歩とuberで済ませました。


Hotel Silky by HappyCulture
http://www.takemachelin.com/2018/05/hotel-silky-by-happyculturelyon.html
リヨンの街のど真ん中。高級ブティックやセンスの良いテラスがあるカフェなどが立ち並ぶ雰囲気の良い通りに面したホテル。フランス第二の都市のど真ん中で、これだけのクオリティを有して1部屋1泊1.7万円はリーズナブルです。またリヨンに来たときはここに泊まろうっと。詳細は別記事にて


■Paul Bocuse(ポール・ボキューズ)http://www.takemachelin.com/2018/05/paul-bocuselyon.html
現代フランス料理を確立させた料理界の重鎮、ポール・ボキューズ。現代フランス料理を築き上げたのは彼であり、後進の育成にも力を入れ(観客の前で料理の腕を競う料理のオリンピック「ボキューズ・ドール」を創設)、いま皆さんが日本を含め世界中のどこででもフランス料理に接することができるようになったのは、彼の功績と言っても過言ではないでしょう。ちなみに私の最も好きなレストランのひとつであるナリサワの成澤由浩シェフも当店で修行しています。詳細は別記事にて


Les Halles de Lyon Paul Bocuse(リヨン中央市場)
http://www.takemachelin.com/2018/05/les-halles-de-lyon-paul-bocuselyon.html
1859年創設の歴史ある市場であり、2006年のリニューアルオープンの際、ムッシュ・ポールへの敬意を表し、「ポール・ボキューズ」の名がつけられたのです。存命中の人間の名前をつけるって凄いぜ。詳細は別記事にて


サン・ジャン大教会(Cathedral Saint Jean Baptiste)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d195594-Reviews-Cathedral_Saint_Jean_Baptiste-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
フルヴィエールの丘(後述)のふもとにある司教座聖堂。1180年から1480年にかけて建設されましたた。1600年、フランス王アンリ4世がマリー・ド・メディシスと結婚式を挙げたとされています。観光地としてはまあ中くらいです。


サン・ジョルジュ教会Eglise Saint Georges
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d4831197-Reviews-Eglise_Saint_Georges-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
旧市街地の南側、サン・ジョルジュ地区にある。ネオ・ゴシック様式の教会。中に入れなかったので特長は掴めず。


Basilique Notre Dame de Fourviereフルヴィエール ノートルダム大聖堂
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d195467-Reviews-Basilique_Notre_Dame_de_Fourviere-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
フルヴィエールの丘にそびえるフルヴィエール大聖堂。リヨンを屈指の観光名所であり、市内のどこからでも見ることができます。パリのサクレ・クール寺院に似たような位置づけですね。

ちなみにフランス(というか世界中)には「ノートルダム大聖堂」が沢山ありますが、フランス語表記すると「Notre-Dame」、英語だと「Our Lady」、日本語だと「我々の婦人」つまりは「マリアさま」を指す言葉です。


フルヴィエール ヒル(Fourviere Hill)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d195468-Reviews-Fourviere_Hill-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
ノートルダム大聖堂の脇にある展望台。リヨン市内を一望することができます。


La Tour Métallique de Fourvière
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d6415298-Reviews-La_Tour_Metallique_de_Fourviere-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
こちらも市内のどこからでも見える、エッフェル塔のようなタワー。電波塔か何かだそうで、歴史的意義のようなものは特に無く、わざわざ見に行くほどでもありません。


Theatres Romains de Fourviereフルヴィエール 古代ローマ劇場
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d195619-Reviews-Theatres_Romains_de_Fourviere-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
紀元前15年にローマ人によって建造された円形劇場。観客席1万人の収容力を誇り、フランスでも大規模な野外劇場のひとつです。この日は何かの音楽イベントの準備中でした。
この男が実に怪しい。小笠原諸島で出会ったメンヘラ女よろしく変な人形と共に景色を撮影しているのです。しまいには我々に声をかけてきて、「この人形と一緒にフレームに収まってくれないか」と、謎のオファー。丁重にお断りすると、突然ガンダし始め車に飛び乗り、どこかへ走り去っていきました。


M Restaurant
http://www.takemachelin.com/2018/05/m-restaurantlyon.html
元リヨン在住者(井上真央似)にご紹介頂いたレストラン。飲んで食べてひとり5〜6,000円程度。これはお買い得ですねえ。雰囲気よし味よし値段よし。ビストロの価格帯ながら料理はかなりしっかりとしたレストランという印象。こういうレストランがゴロゴロあるのが美食の街リヨンの本懐といったところでしょう。詳細は別記事にて


リヨンカトリック大学
ガラス張りでクールなデザインなキャンパスなのですが、なんとこの大学、刑務所をリノベーションした大学なのです。リヨンは基本的に治安の良い街で、日が暮れてから(22時過ぎ)も川沿いを散歩したりしている人が結構多く、怪しい奴らを見かけることも少なかったのですが、このあたりに限っては治安があまり良くないらしいので注意しましょう。


■コンフリュアンス(Confluence)https://www.confluence.fr/
合流点(confluence)という名の通り、ソーヌ川とローヌ川の合流点近くのエリアにあるショッピングモール。ららぽーと的なモールであり、良くも悪くも機能的でリヨンらしさは感じられませんでした。


コンフリュアンス博物館(Musée des Confluences
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187265-d7360243-Reviews-Musee_des_Confluences-Lyon_Rhone_Auvergne_Rhone_Alpes.html
コンフリュアンス地域の再開発計画「コンフリュアンス計画」の目玉、オーストリアの建築設計事務所コープ・ヒンメルブラウが手がけた「科学と社会の博物館」。「クリスタルの雲」をイメージしているらしく、無機質ながらも躍動的。
博物館の公園の先にはソーヌ川とローヌ川の合流点(confluence)があります。水の色が2色に分かれて面白い。


■Green Cube とOrange Cube 
Jakob + Macfarlane Architectsというデザイン集団(?)の作品。ヨーロッパの主要放送局のテレビニュースを伝えるニュース専門放送局「ユーロニュース(euronews.)」が入居しています。
ちなみにユーロニュースは毎正時に放送されるニュース番組に顔出しが無く、ナレーションのみで淡々と伝えていくスタイルで有名です。これ豆な。


■Le Bistrot d'Abel
http://www.takemachelin.com/2018/05/le-bistrot-dabel.html
トリップアドバイザーで評判が良かったビストロ。飲んで食べてひとり3,500円ほど。まあ、こんなもんでしょうか。味のレベルからするともう少し安くあがると助かるのですが、「あたしは満足してるけどね」とリヨンまで来てハンバーガーを食べるアメリカ人が言っているので、肉を注文するほうが吉なお店なのかもしれません。詳細は別記事にて



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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。