クレープス ノカオイ(Crepes NoKa'Oi)/自由が丘

コロナ真っ盛りの2020年6月に自由が丘にオープンした「クレープス ノカオイ(Crepes NoKa'Oi)」。もともとはハワイのカイルアで創業したクレープ屋であり、「ネクストパンケーキ」として話題となったようです。私は割とハワイに行く機会が多く、つい先日も遊びにいったばかりなのですが、「ネクストパンケーキ」というスローガンは全く存じ上げませんでした。
店内はテーブル席が中心にカウンターが数席。気候が良い時期はテラス席も活用しているようです。なのですが、店内に空席はいくらでもあるのに謎に軒先で待たされ激おこぷんぷん丸です。デビューしたばかりの「ビルズ(bills)」と同じ気配を感じました。
看板メニューの「ティキ トーチ(Tiki Torch)」。これだけで2千円弱も要するのですが、大きさも中々のものです。クレープ生地に鶏肉やホウレン草、トマトにタマネギなどが組み込まれており、トップにはバジル風のソースが注がれています。
いわゆる食事系クレープであり、不味くはありませんが、美味しくもありません。コンビニの具沢山サンドイッチと本質的には変わらない。うーん、これなら気の利いたピザでも食べた方が満足度が高いなあ。
こちらはガレット。蕎麦粉を含んだタイプのクレープですが、フランス料理系統のガレットを食べ込んで来た私としては全く物足りないですねえ。蕎麦粉独特の香ばしい風味に乏しく、奥深い味わいが感じられません。
鳴り物入り(?)で上陸した割に、高いだけでパっとしない店でした。何故こんなものが人気なのだろうと少し調べてみると、カイルアの店、閉店してるやんか。

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東京最高のレストラン2024
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

焼き鳥 ゑびす(やきとり えびす)/恵比寿

開業は2009年と、恵比寿では老舗の部類に入る焼鳥屋「ゑびす(えびす)」。店名の由来は地名なのか他の何かなのかは存じ上げませんが、このあたり「〇〇えびす」といった飲み屋が妙に多いので予約間違いにご注意ください。そんなアホおらんやろと思いきやそんなアホが何人もいました。
店内はカウンター席が7-8席にテーブルがいくつか。奥には6人ぐらい入りそうなボックスシートもあります。この席数を店主ひとりバイトひとりで対応しているので、なかなか回っていません。時間に余裕をもって訪れましょう。
生ビールは580円と立地を考えれば良心的。キンキンに冷えたジョッキで用意してくれるのが嬉しいですね。グラスワインは700円でタプタプの日本酒も似たような値段であり、心置きなくアルコールを楽しむことができます。
煮込み。ドロドロの濃ゆいやつをイメージしたのですが、透明に澄んだスープ仕立てでやって来、とてもキレイな味わいです。ネギがたっぷりなのも嬉しい。
白レバー。トロリとした舌触りのレバーに大量のネギ。先の煮込みもそうですが、ネギが好きなお店なのかもしれません。口腔内にとろけるような食感と芳醇なコクが広がり、まるでフォアグラのような贅沢な風味です。
焼鳥は伝票に手書きしたものが一気にやって来ます。ネギマとセセリが旨かった。ただし、「ゑびす焼」ってのは結局何かよくわからなかったです。
つくねは卵黄が用意されて心躍るのですが、つくねそのものに対する調味は弱く、思いのほかアッサリとした味覚です。タレとか別注できるんかな。
地鶏たたき。文句なしに美味しいのですが、前菜的な位置づけで最初に注文したのに終盤に登場しました。ある程度バッチ処理的に料理を製作しているため、オーダー通りにやって来ないのが玉に瑕です。
そぼろごはん。かなり濃いめに味付けされたそぼろであり、丼ものながら酒を呼ぶ旨さです。
そういえば最初に注文した焼き物のウズラが届いていないことに気づきました。やはり厨房とホールがてんてこまいで、オーダー忘れも日常茶飯事なのかもしれません。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり6千円ほど。この立地でこのクオリティでこの支払金額はありがたいのですがオペレーションには難あり。このあたりは人件費とのトレードオフなのでしょう。常連が幅をきかせている気配も強いので、常連と一緒に時間を気にせずのんびり来るのがベストな利用法なのかもしれません。

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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
素人にとっては単に串が刺さった鶏肉程度にしか思えない料理「焼鳥」につき、その専門的技術を体系的に記しています。各名店のノウハウについても記されており、なるほどお店側はこんなことを考えているのかという気づきにもなります。

スパイスバザール アチャカナ (Spice Bazaar Achakana)/新宿

新宿西口の裏路地にある「スパイスバザール アチャカナ (Spice Bazaar Achakana)」。雑居ビル3階に位置し、エレベータのボロさ含め雰囲気満点の舞台。食べログでは百名店に選出されています。
店内はL字型のカウンター7席にテーブルが2卓。ランチのピークを少し外してお邪魔したのですが、ワンオペのため入場制限をしているようです。

新直樹シェフはフランス料理出身だったようですが、「ダバ インディア」や「グルガオン」、「カッチャル バッチャル」を経て2019年に当店を開業したようです。
注文が入ってからクルチャやタンドリーチキンを焼き始めるので、そこそこ時間がかかります。2種のカレーが1,200円にチーズクルチャへの変更でプラス300円です。 
こちらはエビのカレー。ココナッツミルクの濃厚なコクとスパイスの香りがたまらない逸品です。
キーマカレー。お肉はチキンかな。スパイスをローストすることで香りがより深く、複雑になり、奥行きのある味わいを生み出しています。粗挽きのチキンは、食べ応えがありながらも、スパイスとよく馴染んで、一体感のある美味しさを楽しめました。
チーズクルチャ。チーズ入りのナンといった風情であり、外はカリッと香ばしく、中はもちもちの生地に、とろーりチーズがたっぷり。これはもう、美味しいに決まっている。ちなみに先のキーマカレーは中々の辛さだったので、付随するライスも捗ります。
タンドリーチキンは400円。色んなスパイスに漬け込まれた鶏肉を、きちんとした窯で焼き上げます。皮はパリッと、中はジューシー。スパイスの香りが食欲をそそります。ソースはミント風味で、その清涼感が、スパイスの辛味とチキンの旨味をさらに引き立て、後味をさっぱりとさせてくれます。
以上を食べて1,900円。これだけ色々楽しめてこの支払金額はリーズナブル。ひとつひとつの料理に拘りを感じるので、これは夜に訪れて、お酒と合わせて色々とつまんでみたい。インドのビールやワインもあるようです。楽しみだ。

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カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!

Bistro Groin Groin(ビストロ グロングロン)/久茂地(那覇市)

那覇は久茂地エリアにある「Bistro Groin Groin(ビストロ グロングロン)」。2017年オープンのクラシックなビストロでありシャルキュトリが自慢です。以前は大変お値打ちなランチを提供していましたが、現在はディナー営業一本に絞っているようです。
真っ赤なイスとフソファが映える店内。フランスのビストロっぽい雰囲気です。席数はテーブル席を中心に20くらいかな。席間にゆとりがあり、落ち着いて食事を楽しむことができます。
アルコールにつき、ビールもワインも千円を切る価格設定。ワインは常時5-6種類が空いているようで、その日のラインナップが黒板に書かれています。
スペシャリテのシャルキュトリたち。この日は8種ほどの用意があり、3種を選んで盛り合わせにしてもらいました。なるほど旨い。左上のはリエットで、こんなにギッチギチなブツをバックバクに楽しむことができ、これとパンさえあれば立派な食事です。
砂肝コンフィのサラダ。コリコリとした食感をイメージする食材ですが、こちらはコンフィにすることで、しっとり柔らかく仕上がっており、旨味がギュッと凝縮されて、さらに美味しさが増している。
イワシと焼ナスのマリネ。新鮮なイワシの旨みが、焼いたナスの香ばしさと見事に調和しています。ナスはとろっとろに焼かれていて、イワシの脂と絡み合います。
秋の味覚の代表格であるサンマをコンフィにしました。低温の油でじっくりと火を通しており、身はふっくらと柔らかく仕上がり、骨までホロホロと崩れます。程よい苦味が食欲を一層掻き立てる。何なら熱々の白ゴハンと共に楽しみたいくらいです。
メインにカスレ。鴨とソーセージがじっくりと煮込まれており、それらのエキスをお豆さんたちがガッチリと受け止めます。それぞれの食材の境界線が曖昧になるほど良い意味で溶け合っており豊穣そのものです。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり8-9千円といったところ。クラシックで実直なフランス料理をたっぷり食べてこの支払い金額はリーズナブル。美味しい料理と美味しいワイン、これこそ地上の楽園だ。

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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

中国西北料理 大新疆 (だいしんきょう)/池袋

前回は「友誼食府(ユウギショクフ)」を中心に池袋のガチ中華界隈を紹介しましたが、今回は少しひねってウイグル料理。場所は池袋駅から歩いて7-8分で、ロサ会館の近くの雑居ビル8階。他のフロアも殆どが中国料理店であり、東京にいながら異国情緒を味わうことができます。
店内は広く100席近くあるのではなかろうか。席間にもゆとりがあり、飲み会などでも活躍しそうです(飲み放題プランもアリ)。ところで私は初台の「シルクロード タリム ウイグルレストラン(SilkRoad Tarim Uyghur Restaurant)」のような雰囲気を勝手に期待していたのですが、どちらかというとウイグル風料理も出す中華料理店という位置づけのようです。
われわれ以外、ゲストもスタッフも全員が中国人であり言葉の問題が気がかりですが、全てはQRコードからの注文なので問題ありません。テクノロジーは文化の違いを無力化するのだ。隣のカップルが鶏の唐揚げと水餃子の盛り合わせみたいな料理を召し上がっており、山盛りで超楽しそうだった。中国人が食べる中国料理って何であんなに旨そうに見えるんだろう。
コチラはラム肉のクミン炒めで始めます。新疆ウイグル自治区の定番と言えば羊肉であり、ガッチリとスパイスが効いてE感じ。ラムのような初々しさは感じられませんでしたが、これはまあ、スパークリングワインをオリシャンと呼ぶようなものでしょう。
新疆ビーフン炒め。セロリやピーマンと共に麺が炒められており、日本で言うところのナポリタンに似た外観です。
麺はモチモチとはっきりとした歯触りで美味。味付けも少し酸味がきいておりやはりナポリタン風。辛さは控えめでお願いしたのですがバリバリに辛く、食べたそばから発汗が止まらない。
刺激的なディナーでした。中華風のウイグル料理と言えども普通に日本で暮らしている分には、まず接することの無いジャンルであり、接する人間もみな外国人なので、ちょっとした海外旅行気分を味わうことができます。見慣れない料理名に抵抗がある方は、まずは千円程度のランチセットから始めてみましょう。きっと病みつきになるはずだ。

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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。

本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたい方へ捧ぐ書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。ある意味では中国旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。