ゴールドコーストのサーファーズパラダイスにある「Hurricane's Grill & Bar Surfers Paradise」。1995年にボンダイビーチで始まったブランドで、現在はオーストラリア全土にチェーン展開する人気ステーキハウスです。
ここサーファーズパラダイスの店舗はビーチフロントの絶好のロケーションにあるのですが、災害により無期限の休業を余儀なくされました。しかしその後、300万豪ドルもの巨額を投じた全面改装を経て復活。かつての賑わいを完全に取り戻しています。
店内は広く、ゆうに300席以上はあるでしょう、トロピカルなテーマが感じられます。日中は太陽の光が降り注ぎ、サーファーズパラダイスのビーチは目の前。日が沈むと、空間は活気に満ちた社交のハブへと変貌します。
ビールはパイントで19豪ドルとやや高め。とは言えド観光地の中心のイケてる店でこの値付けは良心的と言えるでしょう。ビールの他、ワインやカクテルも充実しており、ウイスキーなども豊富にオンリストされていました。炭火で焼かれたタコ。外側はカリッとしながらも内側はしっとりと柔らかく、噛むほどにタコの旨味が口の中に広がります。グリルのスモーキーな風味も後を引く美味しさ。また、ピリッとした辛さが感じられるポテトサラダも添えられており、オリーブの塩気とトマトサルサのフレッシュな酸味が全体の味を引き締めます。
シグネチャーのリブはポークとラムを半分づつ頂きました。こちらはポーク側で、特製の甘辛いバーベキューソースがたっぷりと塗られ、炎で焼き上げることで香ばしい香りを放ちます。骨から落ちるほど柔らかな食感で、口に入れるととろけるような食感が楽しめます。
こちらはラム側からの写真。同様に炎でじっくりと焼き上げられており、身離れが良くジューシー。一方で、羊肉特有の風味が強く、かといってミルキーな感じではなく、本当にラムかなあというお気持ちです。ポークのほうが段違いに美味しいので、次回はポークのみ、もしくはポークとビーフステーキのコンボで注文しようと思います。サイドメニューのフレンチフライは別料金。とは言えリブの濃厚なソースが続くと飽きが来るので、リブをオカズ、ポテトをゴハンに見立てて食べると捗りました。外はカリカリ、中はホクホクの理想的な食感です。
以上の料理を2人でシェアし、ビールをパイントで1杯づつ飲んでお会計はひとりあたり8千円ほど。ワイキキあたりで同じものを楽しめばチップを含めて倍近く請求されることを考えると悪くないディールです。ランチの営業も活発で、「グラスフェッドビーフバーガー」など実に興味深い。立地含め、昼にも夜にも大活躍のレストランでした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。