創作うどんの店 だいすけ/旭橋(那覇)

大阪の超人気店「麺くいやまちゃん」で名物の「かすカレーうどん」を食べ、すっかり虜になった私。那覇にも「かす」をテーマとしたうどん屋があると知り、すぐに向かってみます。が、妙に臨時休業の多い店であり、3度目の訪問でようやくお邪魔できる運びとなりました。
店内はカウンター席に加え小上がりの用意もあります。レジ近くの熱帯魚の水槽がかわちい。また、たまたまかもしれませんが、店内は妙に外国人観光客が多く、スーツケースがパンパンで圧迫感がありました。また、時たま営業しているかどうかの確認電話が鳴っており、やはり臨時休業が定番化しているのかもしれません。
私は「麺くいやまちゃん」での体験の再来を期待し、「かすカレーうどん」を注文。デフォが900円で、温玉と豚肉を追加し合計で1,250円。ランチタイムは塩むすびが無料でサービスされます。
「かすカレーうどん」は、うーん、よっと思ってたのと違いました。まず、「かす」の量が非常に少ない。かといって10グラム増量が170円と妙に高く、当店の主力選手の割になんだかなあというお気持ちです。ちなみに「かす」とは「油かす」のことであり、牛の腸(ホルモン)をじっくり揚げて水分や脂を飛ばした食材で、大阪を中心に関西の食文化で親しまれています。
スープはモッタリとした粘度があり、カレーうどんのスープというよりも実質カレーに近いものでした。麺は柔らかく、讃岐うどんのような強いコシを追求するスタイルとは真逆を行きます。
せっかくなので、残ったスープにオニギリを移設しカレー化計画。やはり粘性の高いスープであるため、いよいよカレーライスです。
那覇において「かすうどん」という新しいテーマにチャレンジする心意気は認めますが、味そのものはチェーンのうどん専門店のカレーうどんと変わらないなあという印象を抱きました。不定休でお邪魔するタイミングも難しいので、旅行者というよりはご近所さん向けのお店なのかもしれません。

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