ワイン食堂トランク イタリアゴハン 小禄店 (Trunq)/小禄(那覇)

久茂地の「ワイン食堂トランク(Trunq)」が素晴らしかったので、空港近くの支店である「ワイン食堂トランク イタリアゴハン 小禄店」にも訪れることに。国道330号線沿いにあり、2021年11月にオープンしたばかり。駐車場も用意されています。
天井の高い大きな建屋であり、入って左はデリカテッセンとベーカリー、右がレストランエリアです。カウンター席にテーブル席、個室も用意されており子連れもOK。使い勝手の良いお店です。
相変わらずグラスシャンパーニュが800円とイカれた価格設定。加えて当支店ではハッピーアワーが設けられており、当該時間帯であれば1杯が600円で楽しめるという神対応。恐らくは世界で最も安くルイロデレールを楽しむことのできる場所でしょう。
まずは「マッシュルームとミニトマトのミモザサラダ」。語感からは考えられないほどの男前サイズであり、ザクザクと新鮮な生野菜をたっぷり摂れるのが嬉しい。
こちらは「俺たちのバーニャカウダ」。1人前250円という謎の価格設定であり、自炊するよりも安い。ソースの味もしっかりしていて、酒の進む野菜です。
「鮮魚3種のカルパッチョ」につき、この日はタコとイカとタイというラインナップ。マイクロリーフは與座菜園の上モノを用いており、素材の味が活きたひと皿です。
「ムール貝の"ガチ盛り"白ワイン蒸し」とのことで、エケベルグ(ムンクの「叫び」の舞台)での体験を覚悟したのですが、思ったほど「ガチ盛り」ではありませんでした。もちろんこれは贅沢な要求であり、これまでの料理がガチ盛りすぎただけとも言えます。
「インカのめざめと白菜のグラタン仕立て」はどことなく酸味を感じるオシャレな味わい。他方、ジャガイモそのものはどこまでも甘く、家庭では表現できない美味しさです。
メインはボッリートを注文。イタリア北部の郷土料理であり、いわゆるポトフ的なひと皿です。肉は県産鶏と県産豚のサルシッチャ(ソーセージ)が用いられており、素朴な調理ですが肉の味が濃く、大満足のひと皿です。
〆の炭水化物として「明太子とウイキョウのペペロンチーノ 生スパゲッティ」。このパスタは美味しいですねえ。モチモチとした歯ざわりで麺そのものがとても美味しい。ソースも明太子がこれでもかというほどブチ込まれており、シャキシャキとしたウイキョウの食感も楽しい。
以上の料理を2人でシェアし、上等なワインを飲んでひとりあたり9千円ほど。リーズナブルなワインを選べばひとり5千円でお釣りがくる価格帯であり、つまりは尊い費用対効果です。併設のデリカテッセンで売られているワインは1,500円の抜栓料で持ち込むことができ、自由に選ぶ楽しみも得ることができます。

本店の「ワイン食堂トランク(Trunq)」は営業時間が短くはぐれメタル感がありますが、当店は営業時間が長く大箱なのも心強い。空港にも近いので、離発着前後の食事に来るのにもオススメです。

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