玉那覇ウシ商店(たまなはうししょうてん)/久米(那覇)

那覇市久米にある1日限定50食のそば屋「玉那覇ウシ商店(たまなはうししょうてん)」。沖縄ならではというか何というか、そば屋としては凄まじい店名ですが、店主の祖母であるウシおばあちゃんにあやかって名付けられたそうです。ゆいレールの旭橋または県庁前駅から徒歩7-8分。波の上ビーチまでも歩いて同程度です。
入店してすぐ左に券売機、ではなく料理名が記されたプレートを引っ掴み、レジにて前金を支払うシステムです。座席はテーブル席にカウンター席、2階にはお座敷もあるようです。
私は「そーきそば中セット」を注文。1,050円と、この辺りのそば屋にしては高めの価格設定かもしれません。お漬物(?)としてタマネギが用意されるのが面白いですね。甘酸っぱくて初恋のようです。
「そーきそば中」が着丼。スープは鰹出汁主体であり、塩分はそれほどでもないのですが鰹の風味がとても濃い。雑味の無い澄んだスープであり実に美味しい。他方、そーき(骨の付いた肉)は冷凍焼けしたようなエグ味がありテンサゲです。
主題の自家製手打ち麺ですが、これは美味しいですねえ。ツルツルとした口当たりであり弾けるような食感。太麺でコシもあって、適度に縮れているためスープと良く絡み、麺と汁だけでスイスイと食べ進めてしまいます。これは中ではなく大サイズで注文すべきだったかもしれません。
セットのジューシーは適度に硬く炊き上げられ、米のひと粒ひと粒にも存在感があります。お出汁で炊かれているのでしょうか、それほど味付けが濃くない控えめな調味です。美味しいのですが、自家製手打ち麺の印象が強かったので、胃袋に余白があるのであれば麺に充てたほうが良いかもしれません。
いずれにせよ、この店の麺は旨い。小禄の「とらや」に並んで唯一無二と言って良いほどのクオリティの高さです。次回は単品のそばで大サイズを注文しようっと。

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