胡椒餅 福丸(こしょうもち ふくまる)/西院(京都)

台湾の屋台における人気料理「胡椒餅」の専門店「福丸(ふくまる)」が2020年末に京都にオープン。胡椒餅の専門店としては関西では初とのことで、東京でも同時期に同業態の「四ツ谷一餅堂」が好評を博しています。場所は西院駅から徒歩5分ほどで、旅行者は「太陽カレー」とセットで訪れると良いでしょう。
テイクアウトが主力のお店ですが、2-3席のみイートインスペースが設けられています。ちなみに「胡椒餅(こしょうもち)」とはスイーツ調のお餅ではなく、バリっと焼いたパンの中豚まんの餡が入っている、中華ハンバーガーのようなものを想像してください。タンドール窯のような設備で焼いており、タンドール窯の専業メーカー「神田川石材商工」に特注したそうです。
イートイン客向けにクラフトビールサーバー(タップマルシェ)が用意されており、日替わりで様々な銘柄が用意されています。クラフトビールと胡椒餅と焼売3つがセットで1,200円というのは実にお値打ち。
主役の胡椒餅。この日は醤油と味噌とチーズが用意されており、私は醤油を選択。なるほど見た目はパンそのものであり、胡麻とコショウの香りが豊か。形と厚さから、どことなくハンバーガーっぽく見えなくもありません。皮(餅?)はザックリとした歯ざわりで、ミチミチと噛みしめる食感が後を引く美味しさです。
冒頭に「豚まんの餡」と表現しましたが誤り。サイコロステーキもかくやと思うほど迫力のあるカットの豚肉がゴロゴロと詰まっています。また、九条ネギのジューシーなエキスも堪らない味わいで、これはちょっと、大変とっても美味しいで。
焼売も胡椒餅の中味の方向性を引き継いでおり、シュウマイというよりは肉そのものを食べているような感覚。大切なことなので繰り返しますが、クラフトビールと胡椒餅と焼売3つがセットで1,200円というのは実にお値打ちです。
美味しかった。とても美味しかった。タピオカミルクティー的に海外のちょっとしたB級グルメを持ってきた流行り物と斜に構えて臨みましたが、純粋に食事として美味しい。これはもう全フレーバーを試す必要がありますな。「太陽カレー」でランチを食べ、お土産に「胡椒餅」を山ほど買って帰れば人気者間違いなし。売り切れ仕舞いのようなので、早い時間に訪れると良いでしょう。

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