幸ちゃんそば(さっちゃん) /名護(沖縄)

2015年オープンと割に新しいお店ながら、名護では屈指の人気を誇る「幸ちゃんそば(さっちゃん)」。プロゴルファーの宮里藍が愛用するそば屋としても有名。名護の市役所近くの住宅街にありますが、駐車場は広く20台近く停めることができそうです。
人気が沸騰し別館も使用されるようになったため、座席数はすごくすごい多いです。古民家を改装したテイストの内装であり、親戚の家に遊びに来たかのような気軽さ。座敷もあり、もちろん子連れもOK。

店主の幸ちゃんは伊平屋島のJAで長い間まかないを作っていたのですが、一念発起し名護へ移住し当店を開業したとのこと。伊平屋島の食材を多用しているのがいいですね。
スペシャリテの「幸ちゃんそば」を注文。900円です。「ソーキ」「軟骨ソーキのスージィカー」「三枚肉」の3種の肉がトッピングされたそばにジューシー(炊き込みごはん)、デザート(アンダギー)が付いてこの価格設定は良心的。肉のほか、カラシ菜やモズクまでトッピングされているのは珍しい。
やはり肉の3連単が美味しいですねえ。とりわけ「軟骨ソーキのスージィカー」という、軟骨ソーキを塩漬けにしたものであり、仕上げにバリっと炙っているのか一般的な「スーチカー」よりもクリスピーな食感。味付けには黒糖を用いているのか、グっと深みのある甘味が印象的です。
麺は一般的な麺と伊平屋島産のモズクを練り込んだ「もずく麺」から選ぶことができ、私は前者、連れは後者を選択。「もずく麺」をひと口頂いたのですが、期待していたほどモズク色をしているわけではなく、ほんのりと磯の香りがするなという印象。モズクが練り込まれることにより食感がやや脆くなっているため、しっかりとした歯ごたえを好む私は、一般的な麺の方がタイプでした。
ジューシーにもお肉がゴロゴロと入っています。そばの肉量と麺のバランスは良い意味で悪いため、麺のトッピング肉をオカズにジューシーを楽しむ至福のひととき。
これで900円は安いですねえ。那覇なら千円強といった食後感であり、当店ほど印象に残るそばは沖縄広しと言えども中々ありません。隣客が食べていた「てびちそば」などは豚足が別皿でドーンと盛られており目に美味しい。次回は「てびちそば」を試してみようっと。

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