ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド沖縄

2018年8月に開業し、今年(2021年)で3周年を迎える「ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド沖縄」。コロナやGoToに関係なく根強い人気を誇ります。場所は万座毛の近くで、ANAインターコンチやオリエンタルヒルズ沖縄あたりです(写真は公式ウェブサイトより)。
駐車場は本館から少し離れた場所にあって、トゥクトゥク的な乗り物で送り迎えしてもらう必要があります。それでいて駐車料金を1泊千円取るという仕組みはいかがなものか。レンタカーでしか来れない場所にあるのだから、最初から駐車料金込みで部屋代を値上げしておいたほうが納得感があるでしょう。ちなみにバレーパーキングは1泊2千円で、こちらのほうがまだ理解できます。
ロビーは今風のハイアットのインテリアというべき、四角の枠が組み合わさった内装でワクワクします。コロナ禍でロビーラウンジでの飲食物の提供は休止していましたが、それでも多くのゲストたちが気持ちよさそうにくつろいでいました。
私はグローバリスト様(ハイアットの最上級会員)なので、レセプションの待ち行列を横目にクラブラウンジでゆったりとチェックイン。まさにハイアットタッチとも言うべき感じの良い感じの良い笑顔に囲まれ快適快適。
お部屋はアップグレードで「クラブプレミアムツイン オーシャンビュー」にご案内頂けました。広さは50平米ほどで屋根が高く、シーリングファンが気持ちよさそうに回っています。ライティングデスクの使用性も素晴らしく、ネットは下りで50Mbsと心強い。
これぞオーシャンビューといった絶景であり、青い空に緑の海、エクリュな瀬良垣ビーチとのコントラストが眩しい。どことなく「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」に似た雰囲気を醸し出しつつもスタイリッシュさは控えめに、リゾート感を前面に押し出しています。
ベランダからの眺望。今回は角部屋でありHSPの私にとっては心穏やかに過ごせそうです。
ウェットエリアはシンプルですが必要にして充分。バスタブからもビーチを望むことができ、しずかちゃんを口説くにもってこいのシチュエーションです。水の勢いも良く、ボタンひとつでシャワーがブワーっと出る仕組みは大変便利です。
アメニティはファーマコピア。ハイアットはホテルのブランドによってアメニティを全然変えてくるのが面白い。
お手洗いは当然に独立型。前後に広くドアをノックされても応じることができないスペースを誇り、私の幼年期の勉強部屋よりも広いかもしれません。
ウェルカムアメニティ(?)として冷蔵庫にチーズの盛り合わせとドライフルーツが入っていました。お茶やコーヒーは自由に飲んで良く、ミネラルウォーターも用意されており、足りなくなれば製氷室にウォーターサーバーがあるのでそこへ汲みに行く方式。金沢の「ハイアットハウス」「ハイアットセントリック」と同じ仕組みです。
館内探検。リゾートホテルのフィットネスセンターとしてはかなり気合の入った設備です。
プールやビーチはいくつあるのかなあ、ラグーン型のアリエルっぽいプールがいくつかにインフィニティプールもありました(写真は公式ウェブサイトより)。それぞれにライフセーバーをしっかりと配置しており、安全意識の高さが伺えます。
インドアプールもあることを公式ウェブサイトで確認しており(写真は公式ウェブサイトより)、水泳帽に水中眼鏡、耳栓まで用意してガチ泳ぎするつもりだったのですが、レーンの区分けはなく子供の水遊び場状態であり、1メートルすら真っすぐに泳ぐことができませんでした。「グランドハイアット福岡(Grand Hyatt Fukuoka)」の子供入場NG方式が恋しい。
カクテルタイムとなったのでクラブラウンジへ戻ります。しかしながら当ラウンジの酒ならびにフードは激ショボですねえ。私の経験において「クラブラウンジ」と称する場所の中では最下層に位置し、航空会社のビジネスクラスラウンジにすら達しないクオリティでした。ワインなどあろうことか1本千円程度のものでお茶を濁しており、であればもうオリオンビールでいいやとへそを曲げてしまいます。
子連れもOKで総じて騒がしく、タブレットを用い大音声でアニメを流し始めるバカ親も酷いですが、それを注意しないホテルのスタッフはもっと酷い。静寂を金とする私としてはかなり心が折れた瞬間です。近くの基地関係者も眉をひそめながら3回も席替えしていたところを鑑みるに、私が神経質というだけでは済まされない事案でしょう。
最初の朝食は2階にあるダイニング「シラカチ」。鉄板焼きや炉端焼き、日本料理に鮨とバラエティに富んだ食事を提供し、通常はディナー営業のみなのですがハイシーズンの週末には朝食も提供します。リゾートホテルの朝食なのであまり期待していなかったのですが(失礼)、なかなか、いやかなりしっかりとした、それ専門の高級旅館に匹敵するレベルの高さでした。
2度目の朝食はオールデイダイニング「Serale(セラーレ)」へ。通常営業時であればクラブラウンジで朝食が提供されるのでしょうが、現在はコロナか何かで一般客とクラブフロア宿泊者・上級会員が混ぜこぜでの営業です。
予見できたことですが、子供たちは大声で叫びながらフロアを走り回り、老人は絶対に食べきれない量を皿に盛りつつ盛大に食べ残し。完全にショッピングセンターのフードコート状態であり、思わず眉をひそめてしまう客層の悪さであり、まさにピンチケ現場です。
見方を変えれば、当館での勝ち組はパッケージツアーやOTAのセールで訪れる一見客や平会員なのかもしれません(写真は公式ウェブサイトより)。また子連れ客が幅を利かせることが容認されているので、女子会や大人カップルは肩身が狭い思いをしたり、納得がいかない思いをすることも多いでしょう。プールとベッドの付いた「ららぽーと」を訪れるつもりでどうぞ。

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