叙々苑(じょじょえん)/恵比寿

恵比寿ガーデンプレイスタワー38階のレストランフロア。ここのレストラン街は穴場であり「THE KINTAN STEAK(ザキンタンステーキ)」「Longrain(ロングレイン)」など佳店が多い。ビルオーナーが戦略的に家賃を低く設定しているのかしら。知らんけど。この日は焼肉チェーンの王者「叙々苑(じょじょえん)」へ。
私は叙々苑が好きで割と好んでお邪魔するのですが、中でも当店はずば抜けた眺望を誇ります。予算も高度に応じたものであり、他の叙々苑であればランチで1,500円ぐらいからであることが多いのですが、当店は一番安いランチセットでも2,800円と強気です。
まずはランチセットの付け合わせ。これだけで食事として成立するようなボリューム感。定番の叙々苑サラダは素朴ながら後を引く美味しさ。ナムルもキムチも一級品であり、ケチな焼肉屋であればこれだけで千円は請求されてもおかしくないクオリティ。また、白米も焼肉屋のそれとしては抜群に旨い。
2,800円のセットだと成型肉がどうのこうのと書いてあり、何となく不気味だったので3,800円のミックスランチを注文。これが、旨い。赤身肉はしっかりの肉の味に満ちており、カルビも上質な脂の甘さが心に響く。海鮮ものとして海老も付帯しており、妥協の無い美味しさです。
アラカルトでスペシャリテの「壺漬カルビ焼」を追加注文。長さが30センチ近くある棒状のカルビがとぐろを巻いて壺に収まっています。その他、果物やお野菜なども同梱されているのですが、あれ?昔コレにエビとかも入ってなかったっけ?私の記憶違い?
壺の中身を焼き台にぶちまけ、ハサミでカットしながら食べ進めていきます。文句なしの美味しさ。もちろん都内の有名店であればより上質な肉も無くはないですが、予約ナシでいつでも入れるチェーンの焼肉屋でこのクオリティの維持は見事としか言いようがありません。
デザートと食後のコーヒーも付きます。このコーヒーも白米同様に美味しくって、シティホテルの1杯千円するコーヒーに比肩する品質です。

以上を食べ、お会計はひとりあたり5~6千円といったところ。ランチとしては中々の値段ですが、この質および量の焼肉を食べ、如才ない接客と眺望を堪能してこの支払金額はリーズナブル。抜群の使い勝手。この安定感とブランド力はハーゲンダッツに近いものがある。安心安全安定の焼肉でした。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。お気に入りのお店をご紹介。
そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。