オレンジキッチン/牧志(那覇)

那覇は国際通りの端。あまり観光客が行かない安里側、安里三差路あたりにある「オレンジキッチン」。地元の野菜がたっぷりな点が自慢のカフェ風定食屋です。
店名の通りオレンジが基調の店内。しかしながらインテリアに統一感はなくカキ氷機の中に書類が放り込まれていたりと雑然とした雰囲気です。

店内は20席近くあるのですが店主がワンオペで臨んでおり、これが完全に回っていません。客は我々ともう一組だけなのに、入店してから着丼まで30分も要しました。また、併せてお願いしていたサイドメニューはパーフェクトに失念しておりメモリ小さめです。
スペシャリテの「県産豚の生姜焼き&やんばる彩り野菜定食」は1,250円。写真だけを見ると中々に旨そうですが、このとき私のイライラは頂点に達していました。
お野菜中心のプレートに豚肉、小さなカレーという構成。野菜はかなり旨いのですが、肉が全然ダメですね。長期間冷凍されていたことが明らかな独特の臭みがあり、美味しくないを通り越して不味かった。厨房から聞こえてくる電子レンジの機械音もテンションを下げる一因だったかもしれません。
味噌汁はかなり美味しい。たっぷりのお野菜にたっぷりのお豆腐。何ならこの味噌汁とごはんとサラダだけにしたほうが、手間は省け全体の印象も良くなるのではないか。
ライスは一般的な定食屋のそれと同等の味わいです。
野菜はそこそこ旨いですが、肝心の「県産豚の生姜焼き」が壊滅的な味わいであり、花のタネでも送りつけたくなりました。また、味の良しあしを論じる以前に当店は飲食店としての体裁をなしていない。まるで段取りの悪いホームパーティにお邪魔したかのような食後感でした。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。